愛と恐怖の心霊夜話

第27回 呪いの軍刀

祖父の隠し持っていた軍刀

呪いの軍刀

私の家で十年ほど前に起こった実体験を投稿いたします。私の祖父は大正生まれで、第二次世界大戦の時には兵隊さんとして戦地に行った過去がある人です。そんな祖父が90歳で大往生しました。祖母はその数年前に亡くなっていたので、祖父の家にはもう誰も住む人がいなくなり、仕方なく売り払うことになりました。

祖父の家は田舎の古い日本家屋でしたので、今流行りの古民家風の宿泊施設にリフォームしたいという方の買い手がすぐ付きました。話も滞りなくまとまり、あとは祖父母の私物を整理するだけになりました。値の張るものに関してはすでに遺産分与の話がまとまっていましたが、最後にみんなで後片付けをして、何か欲しいものがあればみんなで分けよう、ということになり、集まれる親族一同で集まり、片付けを行いました。その最中に、ちょっとまずいものが出てきたのです。押し入れの奥から、旧日本軍のものとおぼしき軍刀が見つかりました。レプリカではなく本物の刀です。袋に入っていて、そこにお札のようなものが貼られて封印されていました。

軍刀を勝手に持ち帰った伯父が、それ以降おかしくなり…

当然、親戚一同「これはまずいんじゃないか」「警察に届けたほうがいいのでは」となりました。しかし集まった面子の中に変わり者の伯父がいまして「問題ない、俺が持って帰る」と言い出したのです。その伯父は50代半ばで独身、職を転々と変えながら気ままに生きているような人です。私はその破天荒な性格が嫌いではありませんでしたが、親戚一同からはちょっと煙たがられているような人でした。その伯父が「持って帰る」と言って聞きません。結局、誰も伯父に強く言えず、伯父はその軍刀を自分の車に積み込んでさっさと帰ってしまいました。

それからしばらくして、「伯父さんがおかしくなった」という話を聞きました。以前から風変わりな性格をしていましたが、奇行に拍車が掛かるようになり、あちこちで喧嘩騒ぎを起こしたり、物を壊したりするようになったそうです。元々荒っぽいところはありましたが、好んで暴力を振るったり暴れたりするタイプの人ではありませんでしたので、驚きました。そして、なんとなく「あの時持って帰った軍刀が良くなかったのでは?」と思いました。やがて伯父は傷害で逮捕されました。事件は刑事裁判になり、懲役1年の実刑判決。家にも家宅捜索が入ったそうで、軍刀も没収されたそうです。

服役を終えて出てきた伯父は「霊に憑かれていた」と…

数年前、伯父が1年の服役を終えて出てきました。親戚一同は「もうあいつとは関わりたくない」といった雰囲気でしたが、私は伯父のことが気になって、会ってみたんです。ひさしぶりに会った伯父はとても優しく、傷害を犯すような人物にはまったく見えませんでした。その時、伯父から不思議な話を聞いたんです。

「あの時、爺ちゃん家から軍刀持って帰っただろ。あれは良くなかった。今思えば、俺はあれを持って帰ってからおかしくなったんだ。夜中に枕元に霊が出るようになったんだよ。爺ちゃんじゃない。知らない軍人さんだった。その軍人さんは本当に怖い目つきをしていて、枕元に立たれていると、だんだん気がおかしくなっていくんだ。妙にイライラするようになったり、物を壊したくなったり……」

伯父はなんと軍刀を勝手に持ち帰って以来、霊に取り憑かれていたと言うのです。そして、霊障によって粗暴な行動が増え、傷害事件を起こした、と言うのです。

「今だから分かるんだけどな、あれは本当に人を殺したことのある刀だ。それで、気が付いたら俺は騒ぎを起こしていた。警察にしょっぴかれていた。だけどな、一年間服役したらすっかり毒気が抜けたよ。今はどうしてあんなに荒れていたのか分からない……」

伯父の言っていることが本当かどうかはわかりません。「人を殺した刀」というのも確証のある話ではありません。でも、伯父はその手の嘘をつくタイプの人間ではないのです。あの日、祖父の家の奥から見つかった軍刀。袋に包まれていて、お札のようなものも貼ってありました。きっとあれは本当に何か曰くある品だったんだと思います。やはりそういった代物は不用意に持たないほうが良いのだなと実感しました。

(佳織さん 27歳・大阪府)

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