愛と恐怖の心霊夜話

第29回 2階の窓をノックする、真っ白な足の何か

キャンプの思い出にと河原の石を拾って帰ったら…

階の窓をノックする、真っ白な足の何か

学生のころに住んでいたアパートで、心霊体験をしたことがあります。あれは大学3年生の夏でした。秋に就職活動を控えていましたので遊べるのは今年の夏が最後。私は毎日のごとくサークル仲間やネットで知り合った人と遊んでいました。中でも一番印象深いのは、サークルの仲間たちと田舎の渓流沿いにあるキャンプ場へ遊びに行きバンガローで一泊したことです。夜通しお酒を飲んでくだらない話から真面目な話まで語り合ったのは、今でも忘れられない良い思い出です。そして私は、「この日の思い出に……」と、河原に落ちていた白いすべすべした石を一個、拾って帰ることにしました。今思えば、これがよくありませんでした。

解散してへとへとの身体で自宅に帰り、私はそのまま倒れるようにベッドに横たわり、眠ってしまいました。家に着いたのは午後4時頃だった記憶があります。それからすぐに寝てしまい、起きたら夜中でした。シャワーも着替えもしておらず、身体が汗臭かったので、とりあえず服を脱ぎ、バスルームでシャワーを浴び、全身を洗ってきれいにしました。そしてタオルで身体を拭いていると、リビングの窓から妙な物音が聴こえてきたのです。まるで誰かがノックしているような、コンコン、コンコン、という音でした。でも私の住んでいた部屋はアパートの2階です。窓の向こうはベランダですが、知らない人が入ってくるような場所ではありません。一瞬で背筋が寒くなり、音のするほうを恐る恐る見ました。

その窓にはカーテンがついていました。でも、そのカーテンは大学一年の春に買った際、丈を間違えてしまい、窓の大きさに対して少し長さが足りず、窓の下の方だけが見えてしまう、という状態でした。その下の方に、足が見えたんです。よく見ると、その足は裸足で、泥だらけでした。そして人間とは思えないほど真っ白い色をしていたんです。コンコンというノック音はまだ鳴り続いています。音を鳴らしているのがその真っ白な足の何かであることは明白でした。

「これはヤバい」そう直感した私は、すぐに服を着て、スマホを取り出し、近くに住んでいる友人に電話しました。「ヤバいヤバいヤバい! 今家にオバケがおる! 頼む迎えに来てくれ!」そう懇願すると、友人はすぐに自転車を飛ばして来てくれました。友人を部屋に入れ、「ベランダの向こうからノックしてる! 白い足が見えた!」と報告すると、おそるおそるベランダを覗いてくれました。でも、そこには何もいませんでした。「寝ぼけたんじゃねえの?」と言われ、笑われてしまいましたが、寝ぼけてなどいませんでした。確かに窓をノックするコンコンという音を聴いたし、真っ白な足を見たのです。

冗談を言っているわけではない。そんな雰囲気を察した友人は、「とりあえず朝までうち来る?」と言ってくれて、私は朝までその友人宅にお邪魔することにしました。そして辺りが明るくなった頃、おそるおそる家に帰りました。するとリビングの真ん中にあるテーブルの上に、泥だらけの何かが置かれていたんです。よく見ると、それは私がキャンプ場の河原で「記念に」と拾ってきた、白いすべすべした石でした。

「河原の石を拾って帰ると霊が憑いてくる、って言うよな」泊めてくれた友人に顛末を報告すると、そう言われました。なんでも怪談やオカルトの世界ではとても有名な話らしく、河原の石を軽々しく拾ってきてはいけないというのは常識だそうです。当時の私はそういったことにとても疎かったので、知らず知らずのうちに霊に憑かれる行動を取っていたのです。それからすぐに、石を近所にあるドブ川に投げ捨てました。それ以降、部屋に幽霊がやってくることはなくなりました。

(翔汰さん 24才・神奈川県)

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