愛と恐怖の心霊夜話

第38回 霊媒体質の元彼

最初に出逢った時は無害な霊が憑いていたのに…

霊媒体質の元彼

私には霊感があります。とは言っても、霊能者として生きていけるほど強力なわけではなく、ただなんとなく霊が見える程度のものです。小学生のころ、学校の帰り道に死亡事故が何度か起きている道路があり、先生や両親から「あそこを通る時は気をつけなさい」と言われていた場所があります。そこに、不思議な影が立っているのをよく見かけました。幼心に、あれは事故に遭って死んだ人の霊だな、とわかっていました。そういう霊を見るのは決まった場所だけではありませんでした。

ビニール袋が風に吹かれてフワフワと飛んでいるように辺りを彷徨っている霊もいます。また、人の背中に憑いている霊もいます。感覚的に、辺りを彷徨っている霊は無害なものが多く、場所に留まっている霊はマイナスのオーラを漂わせているものが多い感じです。そして、人の背中に憑いている霊は良いものも悪いものもいます。その人の今の状況に引き寄せられるように、似た性質を持つ霊が憑いている感じがするのです。

そして、霊を憑けやすい人と、そうでない人がいます。普通の人にはそんなに憑かないのですが、一部の人はとても憑かれやすく、どうやらこれは体質のようです。以前、付き合っていた男性がその後者で、霊能的に言うと大変強い霊媒体質でした。絶えず何かしらの霊に憑かれていると言っても過言ではない状況でした。ただ、先ほども申し上げましたように、憑依する霊は決して悪い霊ばかりではありません。現世に恨みを持ったネガティブな不浄霊は憑依した相手に悪い作用を引き起こしますが、特にネガティブなわけではない霊体もおり、中には憑依されると運気が上昇するような霊体もいます。

元彼には最初、「良くも悪くもない霊」に憑かれていました。その霊体はおとなしい動物霊で、彼は憑依こそされているものの、悪影響を受けてはおらず、しいて言うならちょっと子供っぽく、また勘が鋭い人でした。その動物霊はしばらくすると離れていったのですが、それからすぐ、とても良い霊に憑依されました。二番目の霊体は、霊というより力の弱い神様と言ったほうが適切かもしれません。その霊に憑依されている間は、勘の鋭さはなくなったものの、なんとなく行動することが全て良い方向に運び、仕事で出世したり、友人関係に恵まれたり、臨時収入が増えたりしていました。私との交際関係も安定していて、喧嘩をすることなく、公私ともに理想的な状況でした。

ただ、その霊が離れていった後に憑いた霊は、かなり性質の悪い霊でした。彼がその霊を憑けてきた夜のことを今でも覚えています。会った瞬間、背筋がゾワッとするような、嫌な感じを覚えました。彼の背中を見ると、赤黒く淀んでマイナスの波動を発する女性霊が憑いていたのです。当時私たちは同棲していたのですが、その日、彼は仕事関係の知り合いと飲みに行ったそうで、家に帰ってきたのは午前過ぎでした。いかがわしいお店に行って、そこで憑けてきたんだな、と直感しました。

「本当にお酒を飲んだだけ?」と聞きましたが、「飲んだだけだよ。得意先の人がなかなか返してくれなくてさ」としらばっくれていました。でも、その夜を境に彼の態度が急変したのです。些細なことですぐ怒るようになり、喧嘩が増えました。また、やたらと嫉妬深くなり、私のやることなすことを疑ってかかるようになりました。その上、自分は別の女性と肉体関係に及んでいることも判明。霊の影響であることは明らかでしたが、私はただ見えるだけ。祓えるわけではありません。恋人としてもこれ以上は無理だなと思ったので、同棲を解消してお別れしました。

それから彼がどうしているかはわかりません。私が部屋を出ていく形でお別れして、彼も引っ越すとは言っていましたが、別れ話以降一回も連絡を取っていないので、いまどうしているのか、元気でやっているのか、一切不明です。彼は憑依された霊の性質によって人格や運気がガラリと変わってしまう特殊な性質の人だったので、せめてあれから悪い霊が離れ、良い霊と出会えていることを祈るばかりです。

(香菜さん 28才・東京都)

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