愛と恐怖の心霊夜話

第44回 ビルの隙間から覗く目

昔付き合っていた彼と繁華街でデートしていた時のことです

ビルの隙間から覗く目

以前、交際していた彼とデートしていた時のことです。別れ際にお互い名残り惜しくなり、夜の繁華街をふたりで歩いていたのですが、とある場所で急に寒気のようなものを感じました。そこは都会の繁華街のど真ん中で、人も多かったのですが、何かとても異質な気配を感じて背筋がゾッとしたのです。立ち止まって辺りを見渡すと、ビルとビルの隙間から、何かがじっとこちらを見ていることに気づきました。

その隙間は30cmくらいの狭さで、人が入ろうと思えば入れる程度ではありましたが、まともな人がそんなところに入っているとは到底思えません。でも、その隙間には黒い何者かが挟まっていて、ぎょろぎょろした目でじっとこちらを見ているのです。すぐに“まともじゃない”とわかりました。これは目を合わせないで立ち去ったほうがいい。そう思い、私は彼の手を取り足早にそこを去ることにしました。その後は特に何事もなく、一緒に駅まで行って解散しました。

後日、当時仲の良かった友達にその件を話しました。彼女は自称「少し霊感がある」とのことで、こういう話も馬鹿にしないで聞いてくれそうだと思ったのです。「某繁華街のビルの隙間から何かがこちらを見つめていた、人間じゃなさそうだった」と言うと、「それって大通りのカラオケ屋の向かいの辺りじゃない?」と、私が怖い思いをした場所をぴったり当ててきました。「あの辺り、私もあんまり好きじゃないんだよね。何かいるのがわかる。人間じゃなくてもっと嫌な感じのもの。ビルとビルの隙間にいたのはそれだと思う」と話してくれました。

「繁華街にはいろんな人がたくさんいるけど、人じゃないものもたくさん紛れ込んでいる。人の気配につられてやってきた霊、欲望に吸い寄せられてやってきた魔物、そういったものもいろんな場所に潜んでいる。きらびやかな都会は楽しいし魅力的だけど、そういうのに目をつけられたり、取り憑かれたりしてしまうと、おかしくなってしまうのよ」そう言っていました。念のため「私に憑いてない?」と訊ねてみましたが、「大丈夫」とのことでした。「そんなに怖がる必要はないよ。生きている人間が一番強いの。ちゃんとした生活をして、真面目に恋をして、まっすぐに生きていれば大丈夫だから」と教えてくれました。

私と彼とはその後、半年ほど付き合って、お互いの価値観の不一致でお別れしました。その後、私は別の男性とお付き合いして結婚。彼も風の噂によると結婚したそうです。

(晴香さん 31才・東京都)

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