愛と恐怖の心霊夜話

第45回 霊感女子大生A子

女子大生だった頃、友人にひとり霊感の強い子がいました

霊感女子大生A子

学生のころ、仲の良い友達にひとり霊感の強い子がいました。名前をA子とします。A子の母親は霊能者だそうで、霊感も「血筋」らしいです。小学生のころなど“自称:霊感ある女子”はよくいましたが、A子は本当に勘が鋭くて、言ってもいないことを急に言い当てるのは日常茶飯事。ゼミの講義が中止になることを事前に予知したり、共通の友人のB美やC香がやってくる直前に「もうすぐ来る」と言ったり、不思議な出来事には事欠きませんでした。特にこれといった特技がなかったわたしはちょっと羨ましいと思っていました。

大学3年の秋、A子とB美、C香とわたしの四人で旅行したことがあります。その旅先でもA子の霊感が炸裂しました。旅の途中で電車のダイヤが乱れて乗り換えがうまく行かなくなり、予定が大幅に狂ったことがあったのですが、A子はそれも予知していたみたいで、大きなスマホの充電用バッテリーをわたし達に貸してくれました。

また泊まる旅館に向かう道中に大きな橋があって、季節も秋で紅葉がとてもきれいでした。わたしたちは思わずワーッと声をあげて、スマホで写真を撮って大はしゃぎしたのですが、A子は俯いて早く行きたそうにしていることがありました。「どうしたの? 写真撮らないの?」「インスタに上げようよ」とみんなで言うと、「ごめん、先に行ってるね」と言って、写真も撮らずにひとりで橋をスタスタと渡ってしまったのです。もしかしたら……と思って橋について調べてみたら、やっぱり心霊スポットでした。自殺者が何人も出ており、夜になると“出る”そうです。霊感のないわたしたちには何も見えませんでしたが、A子にはもしかしたらおぞましい光景が見えていたのかもしれません。

A子は基本的に、あまり自分の霊感についてひけらかしたりしないタイプでした。おかしな行動を取ることが多々ありましたが、「何が見えるの?」と質問しても、積極的に答えてくれません。なんで教えてくれないの? と質問したことがあります。A子は「見えなくてもいいものをわざわざ教えてみんなに嫌な思いをさせたくない」と言っていました。確かに、わたしたちが幽霊を見たりしたら怖すぎてその場で泣いてしまうかもしれません。そう考えると、ずっと一人で怖い物と戦い続けているA子がちょっと切なくなりました。でも、わたしには何もできないので、彼女の意思を尊重してあげようと思いました。

わたしたちは大学を卒業して、それぞれ就職したり、夢を追いかけたり、すぐ結婚したり、みんなバラバラの人生を歩みました。すぐに結婚したのがA子です。なんでも親の決めた相手だそうです。旦那さんにも会ったことあります。優しそうで、全て包み込むような不思議な雰囲気の人でした。A子はその旦那さんと結婚して以降、霊感が弱くなったようです。

(桃音さん 27才・東京都)

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