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霊能者による開運講座

第2回 観音先生 占いの相性と霊視で見た相性の違い

霊視

電話占いの際にお客様から、他の占いで見た運勢と私が霊能力で下した結論と、どちらを信じるべきかと問われることがあります。その方が受けた占いのレベルにもよるのですが、もし大殺界や天中殺、動物占いなどの本を読んでご自分の生年月日に当てはめている程度であれば、それを気にされる必要はまったくないと申し上げても過言ではありません。この世の総ての人間をたった6種類程度(12種類?)に分け、個々の命運を見るというのではあまりにも大ざっぱに過ぎます。たとえ大きな流れの傾向(木星人はその年、運が乱れるとか…)は当たっても、それぞれの人で生きている境遇は異なっているわけですから具体的に起きる事象も千差万別のはずです。

では選択できるパターンの数が多ければ当たる確率も高まるのかと言えば、たしかにそういうことは言えるかもしれません。しかしそうした思考法自体が、占術と霊能鑑定との最大の違いでもあるのです。

電話占いの霊能鑑定では人を特定のパターンに当てはめるのではなく、そこに存在するその人自体を直に観ます。

易やタロットなど、純粋なシンクロニシティに依る一部のものを除くと、大抵の占術というのは生年月日や名前、掌の皺や顔形といった何らかの既存データを必要とします。そこから決まったパターンの組み合わせを抽出し、それを元に運気や相性関係を見ます。

俗に占いの王者と呼ばれる四柱推命の場合も同じです。四柱推命では、生年月日時を元に導かれた干支、さらにそれを構成する五行バランスを見て様々な事象を判断するわけですが、占術の構成要素を究極まで突きつめると、陰陽合わせた五行の十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)に還元されます。占者がいかに巧みで、その判断がどれほど複雑かつ精妙であっても、年月日時という四柱の十干構成から運勢を見るという基本姿勢は変わりません。たとえば「火」の本性を持つ生まれの人が「水」の気が強まる時期に遭えば、水は火を消すという五行相剋の原則に従って、その人のポテンシャルも弱体化するか、あるいは中和されると観ます。

これに対して霊能者が人を見る場合、鑑定に必要な基本情報のすべてはその人の想念と霊体のあり方から読み取ることになります。そこには過去世のライフヒストリーや、そこで身についたカルマ(因縁)の状況までも含まれます。たとえばAさんとBさんは過去世において夫婦であったことが多いから、たとえそこに障害があろうとも、他の男女関係に比べれば今世でも結ばれやすいだろうという推論を下します。その際は言うまでもなく、両者の五行バランスや星の配置などは一切考慮に入れません。

こうした見方の違いによって、占いと霊能鑑定では、術者が最終的に下す判断も異なってきます。恋愛、結婚を含むあらゆる対人関係において、相性の問題というのは避けて通れないものですが、たとえ的中率の高い占いで凶とされた相性であっても、電話占いによる霊能鑑定ではお勧めする場合がよくあるのです。

つい一昨日に受けた電話占いのご相談でも、他の占いの相性を気に病んでいる方がいらっしゃいました。その方は、今の婚約者とこのまま結婚しても良いかと迷われていたのですが、詳しい霊視をした上で「多少の問題やトラブルは起きるかもしれませんが、結婚するべきです」と申し上げました。

たしかに幽体や霊体のレベルで見たとき、この2人には相容れない相違点が多々見受けられました。おそらく結婚生活を営めば、さまざまな衝突も起きてくるはずです。また、これは的中率の高い占術というものが、少なくともその人間の霊界(想念)次元の性質までは見通せるということを意味しています。しかし、そうした未来を考慮に入れつつも、今の貴女が彼を愛しているならば、その意志に従って素直に結婚するべきだとアドバイスしたのです。

霊能者の霊視の目で見る限り、この両者はいずれの過去世でも夫婦または恋人関係にありました。今世でもそうなることが定められており、双方の先祖霊や守護霊もそれを祝福し、了解しています。また、現世での相性があまり良くない関係として出会ったことも、霊能者の目で霊界的に見れば非常に意味のあることでした。つまりこの先、相性の悪さが原因となって夫婦関係に困難が生じるかもしれないが、それを乗り越えてお互いに学びあい、霊的な進化をして欲しいという守護霊側からの示唆なのです。わざとそのように配合されたといってもいいかもしれません。

貴女がもし誰かを好きになったら、その愛しているという気持ちを第一に考えてください。占いの相性が悪いなどということはもちろん、その人が三高の条件から外れていても気にする必要はありませんし、まず本当に好きならばそんなことは気にならないはずです。愛するという気持ち自体に高次の真実があり、それをサポートするのが霊能鑑定やスピリチュアルリーディングの役割であると、少なくとも私は霊能者としてそう考えています。

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