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霊能者による開運講座

第27回 兆先生婚活成功の秘訣は、「焦らない」「ターゲットを定める」「自己アピール」の3つ

婚活成功の秘訣

婚活難民という言葉が定着して久しい昨今、私個人が担当する鑑定の場でも、「そろそろ結婚したい、でも肝腎の相手がいない」というご相談を受けることがとみに多くなっています。またその相談内容も、結婚の縁が生じるのはいつ頃か、あるいはどんなタイプの配偶者と巡り会う運命なのか、など自分の未来に対する関心・興味から、例えば「少なくとも年収800万以上の男性と結婚したい。そんな人を見つけるにはどうすれば良いか」といった、世知辛い話に変わってきています。多くの未婚女性にとって、もはや結婚は幸福な夢の世界の実現ではなく、仕事を持つことなどと同様の「生活の糧を得るためのひとつの手段」と化しているのかもしれません。もっとも、恋愛と結婚は全く別の物という考え方は古くからあるので、現代はその経済的な側面が極度に重視されている時代、ということになのかもしれませんが。

ともあれこうした結婚観の変化について、私個人がとやかく言う筋合いでないことは承知しています。また、良し悪しは別にして、婚活を成功に導く秘訣(心構えと行動)については、普段の鑑定でも助言させていただいておりますので、本日はそれについて少し書かせていただこうと思います。

まず、想念の持ち方に関すること。人間というのはその人がどんな感情を蔵しているのかによって、他人からの印象に差が出てきます。表面的には分からなくとも、無意識的な感覚としてそれを感じ取ってしまうのです。オーラ透視ができる霊能者によれば、人の第一印象をもっとも損なうのは怒りの感情ということになるのですが、内に怒りを秘めた人物を霊眼に映し出すと、濁りを帯びた血のように真っ赤なオーラが放射状に鋭く発散され、それが他人のオーラ層にまで侵入して損なおうとしている様子が窺えるそうです。

同様に「怒り」に隣接する「驚愕」「狼狽」「焦燥」といった諸感情もまた、著しいマイナス波動を周囲に発散させます。とくに何事に対しても焦りの感情が先立つ人というのは、見る者に独特の不快感や軽蔑の気持ちを醸成させやすく、それが人物評価を貶める原因ともなります。なかなか結婚できないことに対する焦りも例外ではなく、たとえ本人がその感情を圧し殺しているつもりでも、他人は無意識的にマイナス印象を持ってしまうのです。

ですから今この時点で、結婚に対して強い焦りを感じているという方は、まず自分の将来をポジティブに思い描く訓練をする必要があります。巷で流行りのポジティブ・シンキングが果たしてどれだけの実効性を有するのかは定かではないですが、少なくとも瞑想法の多くにはヨガや神道、仏教などの伝統的なメソッドが応用されているものが見られますので、機会があれば試してみるのも一案です。

次に大切なのは、結婚したい相手についての具体的なビジョンを描くこと。これは結婚に目的意識を持つこと、と言い換えることもできます。ただし、結婚相手を年収や社会的地位といった世俗の価値観に還元して捉えるという単純なことではありません。自分自身の内面や生まれ持った性情を深く振り返り、そんな自分にはどんな相手が相応しいのかを真剣に掘り下げて考えてみるのです。

霊能者やスピリチュアリストの中には結婚という行為を、夫婦となった者同士が時に葛藤しながらお互いの魂を磨く場、試練を通して霊的人格の向上を図る場であると考える人も多いですが、私はそこまで厳しい捉え方はしていません。むしろ男女がそれぞれに足りない部分を補い合って、バランス良く円満に暮らすことであると思っています。

もし自分が短気で怒りっぽい性格であるという自覚を持っているのなら、結婚相手は大らかで優しい人を。逆にのんびり屋であれば、実務能力が高くて物事をテキパキ処理できるタイプを、という具合に、結婚相手はある意味、自分と対照的なタイプであることが望ましく、鑑定の際にもそうしたことは申し上げています。

また仮に優しくて大らかなタイプを求めるとしたら、そうした性格の人は企業戦士のイメージに代表される厳しい競争社会にはあまり向きませんから、むしろ自己裁量でできる自営や自由業などの世界で働いている可能性が大きいのではないか。さらに自営の職種の中でもとくにのんびりとできる仕事、例えば農業や漁業などの第一次産業、あるいはクリエイターやアーティストとして活動しているのではないか……など、想像の翼を広げて理想の結婚相手のイメージを現実的かつ具体的に思い描いていくわけです。

こうしてターゲットが定まれば、今度はそうした相手とはどんな場所や機会を選べば巡り会う確率が高まるのか、といった方策も考えられるようになります。

「こんな相手と結婚したい」という具体的なイメージが固まったら、それを周囲にアピールしてみましょう。そろそろ結婚して落ち着きたい旨を友人知人に伝え、適当な相手を紹介してもらうという話はよく聞きますが、その手法をさらに拡大発展させて実践した方がいらっしゃいます。それはM美さんという今年32歳になる女性で、昨年の春から秋にかけて半年ほど私をリピート指名してくださったありがたいお客様なのですが、つい先だって今年の秋に結婚する予定であることをご本人の口から聞かされました。M美さんが実践されたのは、婚活用のプライベート名刺を作成してそれを配るという方法でした。都内の商社で経理を担当していた彼女は、自分が日々、味気ない数字の列と向かい合う仕事を続けているせいもあって、結婚相手には創造性や美的センスに溢れ、人生を楽しく生きる術を心得ているような男性像を求めていました。

そこでそうしたタイプの男性とのご縁を作るため、まずは友人関係や仕事関係のツテなどを最大限に活かし、クリエイティブ関連の仕事に従事する人々が集まりやすいパーティや交流会へ頻繁に顔を出すということを始めました。そして、そうした場で新たに知り合った人々に手渡したのがその婚活名刺であったというわけです。婚活名刺とは言っても、「結婚相手を探しています」といったような直接的なメッセージが書かれていたわけではありません。そこにはもっと入念な仕掛けが施されていました。

「先生、名刺に霊的なパワーを注入してもらうということは可能でしょうか?」初回の鑑定でM美さんからそう訊ねられた私は「何に使うのですか?」と問い返しました。すると、「結婚のご縁を引き寄せるための個人用名刺を作るつもりです」という意外な答えが返ってきたのです。

もし、そうした用途に使うのであれば、霊能者個人が念を入れるよりも、縁結びで名高い神社仏閣などにお願いした方が効果は高いのでは?と申し上げたところ、さっそく彼女はそれを実行。某有名神社に作りたての名刺を持参してご祈祷を受けたそうです。自動車の車体に交通安全祈願を施す神主さんも、個人の名刺をお祓いするのは初めてだったようで、少し当惑した表情を浮かべていたとおっしゃっていました。

縁結びの神様のパワーが注入された名刺は、男性よりもむしろ女性に好評だったようです。紙の表面にはパワースポットとしても知られる神社境内の写真とその御祭神である美しい女神像まで描かれており、それをお守りとして欲しいと言われたこともたびたびあったとか。そうした努力はほどなく実を結び、ある日、名刺を渡した1人の女性のお兄さんに引き会わされて意気投合。結婚を前提にした交際が始まったそうです。ちなみにその男性は、事務所勤務の商業デザイナーとして働く一方、趣味で風景画を描いている人であるとのことです。2人で泊まりがけのキャンプへ出かけ、自然の中で彼は絵筆をふるい、自分はその背後でキャンパスを眺めているひとときが無上の幸せ、とのろけておられました。

いずれにしても人間関係の幅を広げる努力は、婚活成功のための最も重要なポイントです。現状の知り合いの中ではめぼしい相手が見つからない、と嘆いている方であればなおさらでしょう。結婚相談所や婚活パーティなどの受動的なネットワークばかりに頼らず、能動的に動いてみるのも良いのではないかと思います。

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