愛と恐怖の心霊夜話

第71回 おかえり

家の奥で父の声を聞いたのに、父が外から帰ってきました。

おかえり

私の実家は昭和初期に建てられた木造の古民家です。今では風情があって良い家だと思うのですが、子供の頃はぼろく感じてあまり好きではありませんでした。しかも、家では時々妙なことが起きるのです。幽霊は見たことがありませんが、光るキツネや壁をすり抜ける蝶を見たことがあります。子供のころは不思議な体験をしてばかりでした。その中でもひときわ意味不明で怖かったものをお話します。

私が子供のころは土曜日も午前中は学校がありました。学校が終わって家に帰ってくると、私はいつも大声で「ただいま~!」と言っていました。その日もそうしたんです。すると奥のほうから父親の「おかえり」という声が聞こえてきたんです。確かに聞きました。でも家の中には誰の気配もありません。「お母さんは出かけたの? 買い物?」と喋りかけましたが、父の声は最初の「おかえり」以外聞こえてきません。「お父さんどこにいるの?」「お父さん?」大声で父に呼びかけながら家じゅう探し回りましたが、父の姿はどこにもありませんでした。

しばらくすると表に人の気配がしました。父と母でした。近所に宅急便を出しに行っていたそうです。父も一緒に行っていました。半分泣きながら家の中で父の声がしたことを説明すると、「父さんじゃない何が父さんの真似をしていたのかもしれない」なんて言われ、余計に怖くなりました。あの「おかえり」という声は一体なんだったのか、なぜ父の真似をして私に返事をしたのか、今でもはっきりわかりません。

(綺華さん 36才・大阪府)

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