愛と恐怖の心霊夜話

第77回 事故エリア

事故物件ならぬ「事故エリア」が存在する!

事故エリア

近年『大島てる』という事故物件紹介サイトがマスコミに取り上げられたことで、事故物件についてはよく知られてきました。しかし、「事故エリア」というのが存在することを、あなたはご存知でしょうか? 事故物件というのは、不動産物件に殺人事件や自殺などがあった物件で、不動産業者や仲介業者に確認することで、把握することができます。なぜならば、事故物件に関して、取り扱う業者は入居者に対して告知義務があるからです。しかし、その物件のある居住エリアに何かの事件や事故があったとしても、それについて告知義務はありません。したがって、居住エリアにどんな凄惨な事故や事件が起こっていたとしても、入居者は把握することが困難でしょう。

「その家・部屋で何か起こっていたらイヤだけど、外で起こったことなら心配ないんじゃないの? 」

そんな風に思ったあなたは考え方を改めたほうがいいかもしれません。なぜならば、エリアで起こった事件・事故によっては、個々の住まいに霊現現象が起こる危険性があるからです。じつはわたしは事故エリアに住んだことで、おそろしい体験をしています。わたしが実際に体験した心霊現象を読んでいただくことで、事故エリアに住むリスクを知っていただき、ぜひ今後の物件選びの参考になさってください。

それは突然にはじまった

わたしが東京近郊の都市に住んでいた小学校低学年くらいのときのこと。寝苦しい夏の夜の出来事です。暑さでなかなか寝付けなかったわたしの耳に、突然、聞きなれない声が聞こえてきました。若い女性がすすり泣く声です。その声は階下から聞こえてくるようでした。「こんな時間に誰か来ているの?」と、非常に不思議に思いましたが、「テレビの音かも」と軽く考えて眠りに付きました。

階下のリビングでは父が遅くまでテレビを見ていることが多かったからです。しかし、そのすすり泣きは翌日の夜にも聞こえてきました。テレビであれば、翌日も同じ音声を流し続ける訳はありません。しかも、絶対に家の中で泣いているという音量・臨場感があったのです。テレビではないとわかった途端、わたしは大きな恐怖感に襲われました。誰が泣いているのか? うちにはわたしと母以外に女性はおらず、母はわたしの隣で寝ています。

家の中、しかも階下から聞こえているのですが、階下にいるのは父だけです。誰かが家に無断で侵入して、しかも泣いているなんて、こどものわたしにはとくにおそろしいことでした。「でも、もしかしたら道に迷った女性が入り込んだのかもしれない」。住宅街の戸建ての、しかも知らないひとの家に入り込むより、交番で尋ねたほうが早いですし、常識的に考えて、おとなが深夜に家宅侵入などする訳はないのですが、当時はこどもだったので、そんな風にも考えました。

「たしかめなければいけない」。わたしは思い切って階段を下りていきました。すると、「誰だ!? 」と言う声が響きました。階下をみると、リビングの引き戸を開けて父が立っていたのです。「なんだ、〇子(わたしの名前)か。驚かすなよ」と妙に安心した様子。父はわたしが階段で泣いていたと思ったようでした。

声は父にも聞こえていたのです。わたしは自分ではない旨を説明しました。ふたりで耳を澄ますと、たしかに、まだすすり泣きは聞こえます。父は再び表情をこわばらせました。「ねえ、おとうさん。まだ泣き声聞こえるよね。この家のどこかで誰かが泣いているよね」と確認しましたが、「そんな訳ないだろ」という対応でした。このとき父は説明できない恐怖の現象について、認めるのがこわかったのだと、いまはわかります。早く寝るようにきつく言い渡され、わたしは仕方なく2階に戻りました。しかし、すすり泣きはいつまでも続き、その後も何日か続いたのです。

10数年後に知った事実

わたしはこの体験を母や近所の友人、友人の母など、何人かに話したのですが、「夢を見たんでしょう」「牛舎があるから牛がお産をしたときの鳴き声でしょう」などと一笑に付され、誰も取り合ってはくれませんでした。しかし、ほどなくして、母からこんな話を聴いたのです。「近所の神社でむかし殺人事件があったらしいの。被害者は女性で、死体はバラバラにされ、一部は神社に供えられていたんですって」。「だから、午後5時には必ず家に帰るのよ。このあたりは物騒だから」。わたしはすぐに「わたしが聞いたのは、その女のひとの泣き声だ」と思いました。なぜか確信をもったのです。

その後、父の転職などでほかのエリアに引っ越すことになり、そのことを普段は忘れて暮らしていました。時折思い出すこともありましたが、「こどもだったからなぁ。夢だったのかもしれない」とさえ思うようになっていました。わたしは成人して、広告制作会社に就職したのを機に、実家を出て都内でひとり暮らしをするようになりました。そして、ある年の暮れ、ひさしぶりに実家に帰り、大掃除の手伝いで廃棄する本を整理していたとき、1冊の文庫本が目に留まりました。それはある芸能人の方が書いた、日本で心霊現象が起こるエリアを記した本でした。弟が買った本です。

「まだこんな本を買っているのか」とわたしは可笑しくなりましたが、パラパラとページをめくってみました、すると、小学校低学年の頃、住んでいたエリアの地名が目に飛び込んできたのです。そこにはわたしが聴いた殺人事件と同じ話が紹介されており、聴いた話が単なるうわさ話ではないことが判明。しかも話はこう結ばれていました。「いまも近隣では若い女性のすすり泣きが聞かれる」と。

あまりの衝撃に、わたしはしばらく声も出ませんでした。わたしだけでなく、大勢のひとがあの泣き声を聞いていたのです。しかも、わたしは当時広告制作会社を辞め、ラジオの構成作家として番組づくりに携わっていました。著者の有名人の方はその年に番組のゲストに来ていただいていたのです。そのこともわたしには不思議なご縁に感じました。同時に、長年の疑問が氷解することで、安堵のような感情も湧き上がってきました。

近年になって判明した事実

それから長い年月が経ち、インターネット上には過去の事件をくわしく記したサイトも多く登場するようになりました。とあることがきっかけで、わたしはその殺人事件ついて、いくつかのキーワードで検索をかけてみたのです。すると、その事件は、戦後に起きた有名な猟奇殺人事件のひとつであることがわかりました。犯人はこどもの頃、ある病気を患い、おそらくはそれが原因で軽度の知的障害を持っていたのです。軽度の知的障害を持っていても、柔和でやさしく、道徳心のある方もたくさんおられますが、犯人は粗暴で道徳心の薄い人間でした。犯罪を繰り返し、仕事も当然長続きせず、夜遊びばかりしていたようです。とある娯楽施設で知り合った、かなり年下の美人に横恋慕し、ストーカーと化して、その女性や家族にしつこく結婚を迫りました。危険を察知した家族が女性を遠方に住む姉の家に預けたのですが、そこにも犯人は追いかけて行ったため、女性はさらに別の場所に逃げました。

それを知らない犯人は姉の家の周辺地域を探し回り、あるときついに女性を発見。その頃には恋愛感情は憎しみに変わっており、女性を殺害し、遺体をバラバラにして神社や農地など、複数の場所に廃棄。神社の祠で寝ていたところを逮捕されたそうです。しかし、殺害された女性はまったくの別人でした。人違いで惨殺された女性はどんなに無念だったことか。その悲しみはまだかんたんに癒えるものではなく、殺害現場に残ってしまったのでしょう。わたしは暗澹とした気持ちになりました。日本が焼け野原から立ち直り、豊かな時代に向かっていた頃、戦争を生き残ったにも関わらず、男性の身勝手な思い込み・行動、しかも思い違いで、将来ある、若く尊い命が失われていたなんて、あってはならないことだと思ったからです。

犯人の狂気もその場に残った?

その地域は、ランキングによっては東京都内より上にランクされるほど、治安や環境、利便性のよい市内にあります。しかし、わたしがこどもの頃も、成人してからも痴漢や変質者が多く出没する地域でした。人格者で有名な、地域の顔役とも言えるひとが性がらみの犯罪で逮捕されたりもしました。たいへん平穏な、人気のベッドタウンにしては不思議なほど、その手の犯罪や事件が多いのです。

犯人は死刑になりましたが、わたしはいまもその魂は女性を探してそのエリアに漂っているように思えてなりません、犯人の女性に対する異常な執着が、このような犯罪へと、エリアに住む、あるいは立ち入る男性に憑依し、そのような性犯罪に至らしめているのではないかと思ったからです。

被害者の無念や悲しみが現場に残ることは認識していましたが、犯人の狂気がエリアに残るとしたら…。陰惨な殺人事件があった現場だけでなく、そのエリアにも住むべきではないと言えるでしょう。犯人の狂気が磁場を狂わせ、不吉なことが起こるだけでなく、事件をひな型とした犯罪が多発してしまうかもしれない訳ですから。とくに今回取り上げたような猟奇犯罪が起こったエリアに、女性は住むべきではないと思います。冒頭で述べたように、物件に対しては事件・事故の告知義務があるため、すぐに知ることができます。しかし、エリアに対してはそのような義務もないため、物件探しには自衛が必要だと強く感じました。


この経験を通して、あなたが物件探しをなさるときにぜひ実行していただきたいことがあります。それは以下の3つです。候補とする物件の住所の地名プラス、事件・事故でネット検索をかけてみること。候補物件の近隣の商店街で古くから営業しているお店で買い物をし、雑談しながらそれとなく、近隣でひどい事件や事故などがなかったか聞き出すこと。そして、夕方以降に候補物件の近隣、とくに駅から物件までの道を歩き、事件や事故を誘発するような暗い、ひと通りのない場所がないか確認すること。事前に知っておかないと引っ越してから知っても、経済的な事情などで引っ越せない危険性があるからです。 おそろしい体験をしてしまわないように、そして現場付近に残像する犯人の悪い思念から、被害に遭わないように。わたしは多くの方々の安全な暮らしを願ってやみません。

(山岡さん 31歳・千葉県)

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