第84回 浮遊霊と簡易な除霊 - 愛と恐怖の心霊夜話
愛と恐怖の心霊夜話

第84回 浮遊霊と簡易な除霊

役所で毎日を過ごすおばあさんの正体

浮遊霊と簡易な除霊

これは友人から聞いた話です。

友人は地方公務員。次はどこへ飛ばされるのか、転勤が良ければ二週間前、悪ければ数日前まで知らされないのだそうで。そしてその友人は、とある役所の年金課から現在の役所の戸籍課に急な異動となり、今回お話しするのはそこでの出来事です。

異動して一週間、彼女はいつも同じお客様がいることに気づいたそうです。窓口から若干離れた椅子に座っている高齢の女性。頬杖をし、どこか遠くを見ていて、書類を用意するとか、窓口に来るとか一切無く、ただ、彼女が気づいた時には同じ場所にいるのだそうで、一日の仕事の合間、ほぼ毎日何時でも見かけるのだそうです。

散歩途中の休憩?認知症で迷っていたり、もしくは、役所に来たまではいいが何をしたらいいのか判らなくなっていたり?とにかく放っておいてはおけないと駆け寄り、話しかけてみたそうです。

「何かご不自由やご不明なことはありませんか?なんでも声をかけてください。お待ちの順番がありましたら教えてくださいね」

おばあさんは頬杖のまま、彼女を見ることもなく、軽くうなずいたそうです。

それからも毎日のようにおばあさんは気づくとそこに居て、彼女も多忙な中にも気になるようになり…。しかし、彼女以外の人間は何の問題も無さそうに仕事を続けていて、ある日、彼女は他の同僚に訊ねてみました。

「あそこにいつも座っているご高齢の方、何か聞いている?散歩がてらに来ているのかな?」

同僚は首を傾げ、「誰?」

彼女「えっ?ほら、あそこにいる…」

同僚「どこの誰?どこにいるの?」

その瞬間、彼女は初めてあり得ないことに気づき、血の気が引いたそうです。戸籍課というのは「出生」届けもあれば「死亡」届けもあるところ。そして「火葬許可証」を発行する部署。

なお、友人が私にこんな話をしたのは、私には少し霊感があって、このテの話を何度もしたことがあったからです。さて、私は彼女に「おそらく浮遊霊、生前あなたの役所に出入りしていたはず。ご家族が亡くなられた時に哀しみいっぱいで来た役所に来て、その後ご自身も亡くなられ、でも先に逝かれたご家族に会えないでいる、認知症を患っていらっしゃったりすると生前強く「家族」を思い出す「役所」に来てもおかしくはない。帰る家も分からない、お墓も分からない。お名前も見えないな…気をつけないと地縛霊になる危険性もあるよ」とアドバイスしました。

私は彼女があまりにも強く願うので、その場に足を運んでみました。確かにそのおばあさんを見ても、今はまだ障りのない浮遊霊にしか見えませんでした。今はまだ地縛霊ではない、ということです。

「どうして私しにだけ見えているの?怖いんだけれど…」

「怖がっても可哀想と思っても駄目だよ、今度はあなたに付いてくるから」

彼女が異動してきて二週間、いつから居たのかも判らない霊。ところが、彼女の様子に上司が声をかけてくれたのだそうです。

「何か見えるの?多いんだよね、役所って所も。見えるなら軽くお祓いしておこう」

上司は備品室に行き、手際よく白い小さな皿と塩と小瓶のお酒と「これに軽く水入れてきて」と彼女に皿を一つ渡し、彼女の指摘する辺り四隅にそれらを塗り、「宗教は関係ないんだってよ「南無妙法蓮華経」って唱えてあげて」

その様子に他の職員も手を合わせに来たそうです。役所に除霊グッズがあるとは…私も初めて聞きました。確かに、簡単な除霊法として、白い皿3つにそれぞれ粗塩、水、お酒を入れ、それらを指に付けて四方に3回撒き、その間「南無妙法蓮華経」を唱えるのは良いかも、なんて思いました。私から彼女へは、とりあえずティッシュに粗塩入れて包んで胸ポケット、心臓近くに置いておくようにして、とアドバイス。

それからしばらく、彼女から連絡があり、あれからずっと「おばあさん」が見えなくなり、自分や他の職員も病気や事故に遭った人はおらず、普通に仕事ができるようになったそうです。先に旅立った方がおばあさんをお迎えに来たか出口が見えたのだろう、そう思いました。

この場合「素人の除霊もどき」は「こうしてあげよう」「成仏してくださいね」という前向きな明るい気持ちで行なうことで、素人行動でも良い「除霊」が成り立ちましたが、これはあくまでも偶然の一部でしかありません。さらには役所がすべて除霊グッズなるものを持っているとは限らず、彼女の場合、上司に恵まれ、弱いながらも霊感のあった私に相談したことで筋道が通り、上手くいったのかと思われます。万が一、同じような立場に置かれた人がいたら、霊能者や除霊者に一度相談することをおすすめします。声をかける、何度も見てしまうことにより「つながり」、「障り」が出たり「霊の暴走」「低俗霊が集まる」ということもあり得ます。なによりも「見えてしまっている」ことが問題です。

今回は「高齢者」でしたが「若者」の可能性もあります、そうなれば暴走や「陰」の気がもっと集まりやすいと思います。「できるだけ慎重」がなによりです、そして、霊能者や除霊者にご相談ください。

(恵美さん優絵さん 30歳・千葉県)

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