なぜ霊能者は未来予知を自分のために使わないのか
未来予知。それは霊能力を持つ者の中でも限られた者にしかできない奇跡の力。まだ現実に起こっていない未来の出来事をあらかじめ正確に察知することが可能です。今回はそんな未来予知能力に関するお話をいたします。
限られた者のみが可能な奇跡の力
鑑定の際、悩める方から予知の依頼を受けると、我々は予知能力を働かせます。そして「あなたにはいずれこのようなハッピーな出来事が起きるでしょう」「このままではこんな危険なことが起きるから、気をつけなさい」といった風にアドバイスをいたします。それは必ずその通りになります。もちろん悪い未来は適切な方法で回避することも可能です。その回避法を含めてお伝えするのが霊感鑑定です。
「まず未来予知で自分の利益を叶えれば良いのでは?」
ところで、霊能力や占いに興味を持っている方の中には、少しばかり斜に構えて考えている方も決して少なくないはずです。例えば未来の予知に関して、「本当に未来が視えるのならまず自分自身の欲望を叶えれば良いのではないか?」とお思いの方も多いのではないでしょうか。確かに、宝くじや競馬で当たりがあらかじめ分かっていれば儲け放題ですし、株式投資で途方もない利益を得ることも容易です。あらかじめ先のことが分かればどんな幸せでも叶えられる。普通はそう考えます。ですが、それは霊能の見地からすれば間違いです。
霊能力と同時に、人を救う使命が授けられている
霊能力とは天から授けられし特殊な力。与えられた者はそれと同時に「力を正しく使い、人を救う使命」を課されています。誰しもこの世に生まれてくる際、魂の使命というものがあり、それを全うできるかどうか、誠実に向き合えるかどうかが、来世以降の輪廻に大きく響いてきます。魂の使命を全う出来たものには幸せな来世が、深い罪業を背負った者にはその償いをする悲惨な来世が待っているのです。
霊能力で私欲を貪るのは霊的な自殺行為
我々霊能者が、自分の未来に起こる出来事を予知し、その結果を受けて自分の利益を得る。それは決して不可能なことではありません。やろうと思えば出来るでしょう。しかし、多くの霊能者はそれをやろうとはしません、我々はそれがどれだけ罪深く恐ろしいことであるかを知っているのです。それは前述した「力を正しく使い、人を救う」という魂の使命に真っ向から反逆するものとなります。もし我々が自らのために未来を予知し、それをギャンブルや投資の手掛かりとして利益を得たとしましょう。恐らくそれなりの金財は手に入ります。しかしそれと同時に我々はその力を授けた元となる神仏霊から即座に罰せられ、魂の守り手である守護霊からも見放されます。加護を失うことは霊的に大変恐ろしいことです。たった幾らかのお金、即物的な現世利益のために、来世に続く重い罪業を背負うことになります。
予知能力は利他的な行使のみ許される
我々は霊や魂と触れ合い、その悩みを言い当て、願いを叶えることを生業とします。それゆえ、本物の霊能者であれば必ず。霊や魂に関する深い知識や理解を持っています。「自分の利益のために予知能力を使うこと」はいわば霊的な自殺行為なのです。我々は自分の未来を知りません。知ろうとも思いません。予知能力とは、自分以外の悩める方のためだけに使うことを許された能力なのです。