第31回 津久美先生先祖の因縁を断ち切る方法

あなたは普段、「何をやっても自分の努力が実らない」「一生懸命やっているのになかなか評価が得られない」「自分は日々、何のために活きているのだろう？」などと感じていませんか。そんなうだつの上がらない毎日を送っていると感じている方は意外と多いのではないでしょうか。幸福が訪れない原因の一つと考えられるのが、先祖の因縁です。そこで今回は、先祖の因縁を断ち切る方法と共に、あなた自身が新しく生まれ変わる方法をご紹介します。

先祖の因縁とは何か

先祖の因縁というのは、これまでの自分の血筋の系統のご先祖様が犯した罪や想い、苦しみ、そして人からの恨み、呪いなどあらゆるものが関係して、我が身に何か悪いことが起きることをいいます。もし因縁がある場合、断ち切ることが可能であり、断ち切らない限り、自分の子ども、孫など子孫代々に渡ってその不幸を背負わせ続けることになってしまいます。因縁が強い、深い状態になると、なかなか断ち切ることができなくなります。

先祖の因縁は、先祖が生前に行っていた行為の積み重ねによるものです。例えば、殺人や人を自殺に追いやることのほか、人から恨みをかわれるような行為をすることなどが挙げられます。また、神仏に関係する何かに危害を加えることも因縁として強く残りやすいといわれています。例えば、神仏の何かを壊すといったことです。このほか、先祖が犯した罪による他者からの恨みなどの因縁ということもありますが、他にも、先祖自体からの災いがもたらされることがあります。例えば、病気や事故で急死した先祖は、特に自分の苦しみを子孫に分かってほしいと伝えるために、霊障を起こすこともあります。これを先祖の因縁と呼ぶこともあります。

先祖の因縁がもたらすリスク

先祖の因縁が深いと、さまざまなリスクがもたらされます。例えば、次のようなリスクです。

自分や家族に精神疾患や変死などの大きな不幸がもたらされる

例えば、人を殺したり、自殺に追いやったりするような重大な過ちを犯すと、我が身もしくは家族、孫、その孫に至るまで、因縁によるさまざまな弊害が起きてきます。精神疾患のある子どもが生まれたり、ありえないような状態で変死したりすることが実際に起きています。これは先祖の因縁であるため、まだ生まれて間もなく、何も経験していない赤子や、悪いことはまったく考えないような善人にも起き得ることなのです。また、先祖に殺された霊などが恨みを持ち、子孫に至るまで交通事故に遭わせるなどして苦しみ、いたぶるということもあります。

未来の子孫は苦しみながら生きることになる

先祖の因縁が強く残っている家系は、なぜかみんな不幸になります。特に日々、大きな事故などが起きるとは限りませんが、未来に生まれ来る子孫は皆、毎日何かしら苦しみを抱えながら生きることになります。また自分たちに今、起きている災いと同じようなことが起きる可能性もあります。

先祖の因縁を断ち切る方法

先祖の因縁は、多かれ少なかれ、ほとんどの人が何かしら持っているといわれています。もし不幸が続く、生まれてから何かしらいいことがないという場合、先祖の因縁かもしれません。もし先祖の因縁を感じているのであれば、今こそ断ち切るべきときです。そのためには、あなた自身が変わる必要があります。また、あなた自身が何か行動を起こす必要があるのです。そこで、具体的に、先祖の因縁を断ち切る方法をみていきましょう。

いいことをする

先祖の因縁を解消する一番の方法は、いいことをするということです。いいこととは、人々に感謝されるような行いのこと全般です。あなたがどんどんいいことを行い、積み重ねるのです。世のため人のために一生懸命働くことでしか、その人から先祖がかった恨みなどの因縁を解くことはできません。世の中には、いいことをしている人が大勢いますが、「なぜそこまでいいことをするの？」と疑問に思うことがあるかもしれません。しかし、その人にとっては、もしかしたら何かに駆り立てられるように、不幸から遠ざかりたい一心で一生懸命いいことを行って、因縁を意識的にでも、無意識的にでも、解こうとしているのかもしれません。

親の悪い行動を反面教師にする

先祖の因縁がある場合、その先祖代々続く悪行や悪習慣が、自分の両親にも続いているかもしれません。その場合、そうした悪い親の行動については、反面教師にして真似はしないことが重要です。真似をしたら、せっかく先祖の因縁を解消しようとしているあなたの意思が損なわれてしまいます。子どもは無意識に親の真似をしてしまっているものです。せめて気付いている親の悪習慣は避けるように努力をして生活をしたいものです。

自分がどのような星の下に生まれているのか知る

先祖の因縁と一口に言っても、先祖は非常に多くの人数がいるものです。それらの先祖について、あなたはどれくらい理解しているでしょうか。それは、家系図や遺品などを眺めることはもちろんのこと、客観的に、あなた自身がどのような星の下に生まれているのかを知ることも重要です。例えば、四柱推命や手相、人相、タロット、西洋占星術のホロスコープなど、あらゆることであなたの宿命、運命を知ることが可能です。ですから、自分がどのような星の下に生まれているのかをこのような客観的なツールを複数用いて知るということは、先祖の因縁を断ち切りたい、あなたにとって非常に重要なことになってきます。あなたが理解することで、あなた自身がその悪い癖を手放すことができる可能性が高まるためです。

先祖の因縁を断ち切り未来を見据えよう

先祖の因縁にとらわれていること自体、あなたの新しい人生の妨げになります。先祖の因縁を断ち切り、未来を見据えることが重要です。そのための方法をご紹介します。

まずは自分自身を知ること

新しい自分として歩き出すためには、まず過去の自分を総ざらいして、自分自身とはどんな人生を歩み、どんな人間なのかを知ることが重要です。これまであなたは何を考え、何をテーマに悩み、苦しみ、そしてそれをどのように乗り越えてきたでしょうか。自分を変えるためには、これまでの自分を知ることが欠かせません。

また、自分自身を知るには、人からの評価がとても参考になります。自分が過去に人から言われたことのあること、評価などをとにかく集めて思い出してみてください。もちろん、思い出したくないこともあるでしょう。しかしそれはあなたが変わるきっかけとなることです。先にご紹介した、占いなどを用いるのも一つの方法です。

新しいことを学び、人のためになる自分になる

自分自身を知ったら、今度は新しい自分になるための基本となる「学び」を意識しましょう。新しいことを学び、吸収することなくしては、決して生まれ変わることはできません。このときに注意したいのが、これまでと違う自分をただ漠然と描くのではなく、「人のためになるような自分を思い描くこと」が重要です。人に迷惑をかける自分ではなく、人に喜んでもらう自分になるのです。その方向で自分を変えていくのです。

「他人は他人、関係ない」と思われがちですが、他人を喜ばせることで、自分がようやく幸せを実感できるのです。「情けは人の為ならず」ということわざがありますが、人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分に戻ってくるということです。常に相手のためになる行いをすることで、継続して良い報いを得ることができるのです。先祖の因縁を断ち切るためにも、このことは重要です。

いまのあなたの悩みや苦労が、もし先祖の因縁が原因であったとするならば、これらのことをぜひヒントにして役立ててみてください。