第38回 天上先生「人を呪わば穴二つ」という言葉の意味
人はみな、誰かを憎たらしいと思う時、ふと思い出す言葉があります。「人を呪わば穴二つ」―――他人の不幸を願ったり、誰かを陥れようとすると、自分自身も破滅してしまうという意味です。転じて、むやみやたらと他者に対してネガティブな感情を抱かないようにという戒めの言葉だとも言えます。今回はこの言葉の由来や、人を呪いたいほどの感情を抱いてしまった時、私たちはどうすればよいかについて、解説いたします。
陰陽師の仕事に由来
もともと、この言葉は平安時代に活躍した陰陽師の職業から生まれたものだと言われています。彼らは、怨霊を鎮めたり、占いや祈祷を生業としていました。時には権力者に依頼されて、宿敵を呪い殺すよう命じられることもあったといいます。呪殺はとても強力な呪術ですが、相手側の陰陽師に呪いを返されてしまう危険もありました。人を殺すほどの力ですから、呪いを返されてしまったら自身も無事では済みません。そこで、呪殺の依頼を受けた陰陽師は、万が一の時のために自分が入るための墓穴を用意させたのです。これが、「人を呪わば穴二つ」の由来です。つまり、「穴」とは「遺体を入れるための墓穴」だったということですね。
ネガティブな感情は呪いと同じ
現代において、陰陽師が大々的に活躍することはなくなりましたが、他人に対して怒りを覚えたり、「死ね」と心の中で思ったり、思わず口に出してしまうことも少なくないでしょう。「呪いたい」と思うまではいかなくても、怒り、嫉妬、憎しみ、恨み…こういったネガティブな感情は、呪いと同じです。いつまでもしつこく怒りの感情を手放さないでいると、その念はやがて生き霊となり、相手に取り憑いてしまうこともあります。生き霊は相手を苦しめ、結果的に相手を不幸にします。厄介なのは、たとえ本人が意識していなかったとしても、その報いを受けなければならないという点です。
ですから、大切なのは他人に怒りや憎しみの念を抱いても、すぐに手放すこと。嫌なことをした相手の方は、あなたにしたことなんて忘れて、のうのうと過ごしているのです。それなのに、自分の身を危険にさらしてまでいつまでもネガティブな感情を抱き続けることは、はっきり言って時間の無駄です。「まあいっか」と思えるくらい、心に余裕を持ちたいものですね。
しかし人間ですから、どうしても許せない相手がいたり、懲らしめてやりたいと思うこともあるでしょう。そういった時は、ぜひ私たち霊能者にご相談ください。皆様のネガティブな感情を浄化し、幸せになるための道を一緒に探していきましょう。
天上先生
人気、実力、アフターフォローの丁寧さなどで、花染でも上位5指に入る人気の先生。やや高い声色からは優しい印象があふれ出ており、自然な流れで問題解決へと導いてもらえます。どんな相談もOKな万能タイプです。
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