はくじゃしんじゅつ白蛇神術
強力な動物霊である白蛇神の力を操り目的を達成する日本土着の霊術です。蛇は元々霊力の高い生物として狐や犬などと同じく恐れられてきましたが、とりわけアルビノの白蛇は極めて強い霊力を秘めているとされ、見ただけで幸運が訪れると言われています。その白蛇神の力を引き出して恋愛成就や社会的成功へと導くのが白蛇神術です。
地をのたくるように動き回り、音もなく忍び寄り獲物に牙をむく。そんな蛇という生物は、古来より世界のさまざまな場所で神性を見出され、恐れられ、信仰の対象とされてきました。各地の創世神話に高頻度で蛇が登場することから、原始の人々がどれだけ蛇という存在を畏れ敬っていたかがよくわかります。荒々しく、執念深く、時に人に牙をむく獰猛な蛇は、時に祟り神あつかいされることも少なくありませんでしたが、同時に大地の恵みの象徴としても扱われ、その加護を得ることで豊穣や富を授かることができるとされてきました。
キリスト教文化圏における蛇は邪悪なものとして扱われていますが、これは何故かというと、旧約聖書の主人公である古代イスラエルの民が敵対していたバビロニアにおいて大蛇信仰が根付いていたからです。キリスト教にとっての蛇は「邪悪なる者」の象徴ですが、それは教義の伝来とともに土着の巫女が魔女とされ、妖精が悪魔とされたのと同じことです。本来の蛇は人の敵にも味方にもなりうる「荒ぶる神」といった存在です。
日本でも蛇は古代より神として扱われており、一説によれば「神(かみ)」という言葉自体が「蛇(か)身(み)」を語源とするという話もあります。そして日本における蛇神信仰も「荒ぶる神」のイメージが強いと言えるでしょう。日本神話に登場する八岐大蛇(やまたのおろち)はまさにその象徴です。恐ろしい蛇の怪物である八岐大蛇は人に災いを為しますが、スサノオに退治された後、その尾から草薙剣(くさなぎのつるぎ)が出てきます。これは日本神話における三種の神器のひとつとされます。八岐大蛇は一説によると「古代日本における洪水の象徴」だったという話があります。実際、川の神は蛇や龍の姿を取ることが多く、その最たるものが八岐大蛇だったのかもしれません。
白蛇神術は由緒正しい蛇神信仰の系譜にあるものです。神代の時代から綿々と受け継がれてきた蛇神信仰は、現在、主に東北地方に色濃く残っており、「イタコ」や「ごみそ」といった土着の巫女の用いる術と習合しながら現代まで語り継がれてきました。電話占い花染では、蛇神霊能者という先生のみがこの白蛇神術を習熟しており、自在に使いこなすことができます。蛇神は豊穣と富を司ることから主に開運祈願に用いられますが、蛇の性質である執念深さを恋愛問題に用いることで、不倫や略奪愛を成功に導く強力な効果が発揮され、そういった悩みを抱えた女性の間で人気の鑑定術のひとつになっています。
なお「蛇神」というとどうしても邪悪なイメージがつきまといます。実際、蛇にはそういった禍々しい面があるのも事実です。しかし蛇神霊能者が使役する白蛇神術はそういった側面をも完全にコントロールし、成就のためのパワーに変えるという強力極まりない術。蛇の念が呪いと化す心配は全くありませんのでご安心ください。