じょうか浄化
霊能力や霊能占術を用いて、肉体や場所に取り憑いた不浄霊や淀んだ念、因縁などを取り除き、清い状態に戻す作業を、浄化と呼びます。霊体浄化、因縁浄化、土地の浄化など、個々の霊能者によって浄化する程度や目的が異なりますが、浄化=異常な状態を正常な状態に戻すこと、と考えていただければ間違いはありません。
例えば、不浄霊と接触してその憑依を受けてしまった場合。それを取り除く除霊行為を浄化と呼び習わすこともあります。この場合、不浄霊そのものの憑依を解くだけでなく、その不浄霊に憑依されたことで本人の霊体にしみついた穢れの念も全てクリーンな状態に戻すことになります。除霊=浄化ではありませんが、除霊を完全に執り行うためには浄化は必要不可欠です。
また、因縁浄化の場合は、その人が過去に起こした「因」およびそれにより背負った「業」を浄化することとなります。「因縁」とは因果の法則にもとづいて結びついた一連の流れで、端的に言うと「誰かにひどいことをして逃げたが、結局見つかって仕返しをされた」といった連続性を指します。しかしこの例は比較的ましなほうです。「ひどいことをしたが、逃げることに成功した」場合のほうがかえって事態は深刻化します。因果の法則からは逃れられませんから、「ひどいことをしても逃げれば平気」という経験が魂に刻まれ、その人はふたたび悪に手を染め、より大きな破滅の道を辿っていくことになります。恋愛がうまくいかない方や、人生でさまざまな不幸に見舞われている方は、このパターンによる因果の結果としてそうなっている場合がほとんどです。そして、その「因」はややこしいことに、その人の現世の行いではなく、前世の行いに関わっていることすらあります。因縁浄化は、そういった形でその人の不幸を引き起こしている「因」を見つけ「業」を浄化する作業となります。
土地の浄化はまた別の方法論を必要とします。世の中には、不浄霊や淀んだ霊気が溜まりやすい場所が存在しています。そういった場所に赴き、悪い状態を引き起こしている原因を突き止め、それを解消することが、浄化となります。例えば地縛霊として強力な悪霊が鎮座している場合などは、浄霊の儀式で霊界送りにした後、穢れた土地そのものを清めます。しかし、そうではなく、地形がそれを引き起こしている場合や、土地神が原因の場合などは、浄化の難易度は格段に跳ね上がります。個人での浄化はほぼ不可能と考えるべきでしょう。古来よりそういった場所には神社や祠を建てる方法が取られてきました。
電話占いにおける浄化は、主に霊体浄化か因縁浄化のどちらかです。相談者の悩みの引き金となっているものを霊視で探り、霊的な措置が必要であった場合に、霊感占い師のほうからその原因を説明した後、浄化を行うこととなるでしょう。また、対人問題で悩んでいる方には多かれ少なかれ悪念が染み付いていますので、電話鑑定中および鑑定の最後に浄化の念を送ることにしております。