みらいよち未来予知
現在より先に起きる出来事をあらかじめ知る能力のこと。社会全体に関わるような規模の大きな予知は「予言」という言葉を用いられることが多く、「予知」という言葉は主に個人ベースでの能力のことを指す場合が多いと言えます。どのくらい先の未来まで見ることができるのかについては各霊能者により微妙な違いがあり、数日から数ヶ月以内の近未来予知を得意とする方、人生全体に関わる流れの予知を得意とする方など、さまざまなタイプの方がいます。そして全ての未来予知は現在の情報を元にした統計学的推測ではなく、あくまで人知を越えた能力であり、偶発的に起きる出来事や、常識的には絶対に知り得ることのない細かな情景まで言い当てます。
本物の予知能力を持つ霊能者が視た未来は必ずやってきます。しかし占い鑑定という性質上、「その予知は確実に当たる」ということはできないかもしれません。もし確実に当たるのであれば、それは確定した未来となってしまい、例えば悪い結果を予知したとしても、それを避けることができない、ということになるからです。もちろん、もし霊能者が依頼者の悪い未来を予知したとして、それを依頼者に告げなかった場合、その悪い未来は必ず現実となるでしょう。しかし、占い鑑定とはただ当てるだけのものではありません。その人を成功や幸福に向けて軌道修正し「叶える」という部分も極めて重要です。ですから、もし予知結果として悪い未来が見えてしまった場合、その予知を外す、ということが極めて重要となってきます。霊能鑑定の主眼は、的中させることと同時に、定められた不幸を術によって変化させるというところにあるのです。
予知された未来が悲観的な結末であった場合、霊能者はその結末に至るまでの流れ、分岐点などをさらに細かく予知していきます。そして「この地点でこの行動を取れば悲観的な結末を回避できる」「こうすれば幸せな結末に向かう」というポイントを見つけ出します。そしてそれを伝えた上で再び予知能力を働かせます。鑑定を受けた後、依頼者が関係結果に沿って行動し、未来の結末が変化することを確認するところまでが、占い鑑定における正しい予知であると言えます。
予知結果として良い未来を告げられた場合、それは気持ち的に嬉しいものではありますが、情報として有用なものではありません。むしろ悪い未来が視えた場合のほうが情報的価値が高いのです。悪い予知結果は「転ばぬ先の杖」として極めて有用なのです。予知の真髄はここにあると言っても過言ではありません。悪い結果を告げられることを恐れる必要はまったくないのです。