ねんりきまじゅつ念力魔術
超能力の一種である念力を使って魔術の効果をプラスさせる、強化魔術の一種です。念力とは、術者の意識の力のみで物体に物理干渉を行うパワーであり、一般的に、魔術や霊術ではなく、超能力(ESP)の分野に隔てられます。本来まったく異なる分野の技術を併用するという仕組みに関して言えば、同じく念力を波動修正に応用する念力波動術と似ているかもしれません。ただし念力魔術は波動修正ではなく、主に恋愛の対象となる相手に対して、思い通りの行動を取らせ、恋を確実に成就させる目的で使用されるものです。
昨今、「魔術」というと、ゲームや漫画などで魔法使いが火や雷を起こす、といった印象が強いですが、本来の西洋魔術は、東洋でいうところの「呪い」に近いものです。どちらかというと、因果や流れに干渉したり、精神面から対象者に働きかけたりするなどして目的を達成させる術です。結果的に、魔術の影響を受けた相手が物理的な行動を取ることもある、という意味では、物理的な干渉能力がないとは言えませんが、そもそもの魔術は物理的な作用をもたらすものではありません。
そういった本来の魔術の持つ性質を、超能力の分野から補ったものが、念力魔術となります。念力は意識の力で物理干渉を行う力ですから、そのパワーを上乗せした魔術は、対象者の精神だけでなく、肉体的な行動まで支配・操作することが可能となります。これにより、例えば片思い中の彼からアプローチを仕掛けさせたり、音信不通の恋人から強制的に連絡をさせるよう仕向けたりすることが可能です。また街中で「偶然の出逢い」が起こるように仕向けることもできます。
もともと魔術は古来より恋の成就のために用いられることが多いものでした。魔術の中には、相手の心に恋の炎を植えつけたり、性的に魅了したり、束縛したり、共通の異性を狙っているライバルを退けたりするものが多く存在します。それらに念力の力を加えることにより、「そういう流れになるよう仕向ける」ものであった魔術が、「強制的にそうさせる」ものとなります。その効果は従来の魔術より数倍強烈なものとなり、恋の状況をあなたの思うがままに操作することが可能となります。