咲乃先生の一問一答
咲乃先生の卓越した未来予知能力は持って生まれたものでしょうか?
「幼少の頃にはすでに自覚がありました。周りの人に近い将来起こる出来事が理由もなくわかってしまうのです。例えば、一緒に公園で遊んでいる友達がもうすぐ怪我をする、といったこともわかったのですが、実際に忠告して気味悪がられたり私のせいにされたりすることが何度かあって、無暗やたらに言うことはやめました。」
未来を予知するなんて常識的には考えられませんからね。
「はい。周りの人たちからしてみれば不気味だったかと思います。ただ、両親だけは信じてくれました。母親にもちょっとした霊感があったのです。父親はまったく霊感のない人でしたが、母親が時おり不思議な予知をすることを知っていたので、私の能力に関しても偏見なく受け入れてくれました。両親の理解に恵まれていたのが幸いしました。」
ご家系にそういう方が多いのでしょうか?
「母方の家系は霊能力が強いようです。祖母は田舎の集落住まいでしたが、その集落でお抱えのまじない師のような役回りを担っていたらしく、ご近所様からは敬称付けで敬われていました。なんでも幼い子供に運命の託宣を授けたり、婚期や子宝に恵まれる時期などを教えたりしていたそうです。どうやらその力が私にも隔世遺伝で受け継がれているようです。」
咲乃先生の鑑定は恋愛や結婚に関する未来予知がとても当たると言われていますね。
「もしかしたら、そういった物事自体、いまより昔のほうが重要だったかもしれません。いまは恋愛や結婚は個人の自由ですが、昔の日本は個人より血族を重んじる気風にあり、恋や結婚といった物事は家系そのものの存続に響く極めて重要な問題でした。私の能力はそういった時代に民間のまじない師の間で受け継がれてきた能力なのでしょう。とはいえ、恋愛や結婚は現代社会を生きる方々にも重要な問題であることに変わりはありません。この能力は恋愛や結婚で悩めるすべての方が幸せになるために使われるべきであると考えております。」