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心霊現象の実話集

第2回 幽霊との逢瀬

急死した彼の霊と毎夜逢瀬を重ねる私

急死した彼の霊

あまりにも突然でした。昨日、笑って手を振ったのに。「またね」って言ったのに。翌日、彼はバイクでバイトに向かう途中、トラックにはねられてしまったのです。

即死でした。お通夜で見た彼の死に顔は事故に遭ったと思えないほどきれいで、安らかで、今にも目を覚ましそうでした。

「のぶくん…?」一度で目を開けなくても、私は気にしませんでした。彼は寝つきがよく、どんなに周囲が騒がしくても、目覚ましがガンガン鳴っても起きない人だったから。

「のぶくん、起きて。こんな時間から寝ちゃうの?一緒にごはん食べよ」
私の横で彼のお母さんが泣き出しました。その声が合図となったかのように、私の中で何かが弾けたのです。

「のぶくん!のぶくん!起きてよーっ!!」
彼の身体を思い切り揺さぶると、彼のお父さんに止められました。でも、私はお父さんの手を振り切って彼にすがりつこうとしたのです。「いやーっ!のぶくん、目を覚ましてーっ!!」
自分の絶叫に驚き、いつしか私は意識を失っていたのです。

翌日のお葬式の間は、なんだかドラマか映画を観ているようで、現実感に乏しくボーッとしていた私。祭壇に飾られた彼の笑顔だけを一心に見つめていました。集まった彼の友達はみな泣いていましたが、私は不思議と涙が出ませんでした。泣いたら彼の死を認めることになってしまうと、無意識に涙を拒否していたのかもしれません。

葬儀が終わり、棺が霊柩車に運び込まれたときから、心臓がバクバクと嫌な音を立て始めました。そして火葬場につき、彼の棺が火葬炉に入れられる瞬間、私は「やめてーっ!!」と叫んで火葬炉に走って行こうとしました。誰かに両手をつかまれて制止されても、私はずっと叫びながら暴れていました。「いやーっ!やめて!のぶくん、のぶくーん!!」
そしてまた、私の意識は遠のいていったのです。

長い夢を見ていました。建築関連の専門学校で知り合った彼、伸幸。課題の製作で同じグループになったのを機に、一緒にランチをしたり、飲みに行ったりするようになったのです。

課題が完成した打ち上げの後、早めに帰ることにした私を送ってくれ、そのとき告白されました。

「ずっと好きだった。つきあってくれ。大切にする」あの台詞は生涯忘れられないでしょう。その言葉通り、彼は私を大切にしてくれました。一人暮らしの彼のアパートに遊びに行くと、必ず手料理でもてなしてくれたものです。一緒に歩くときは必ず私のバッグまで持ってくれ、歩道側を歩かせてくれました。私が好きなアーティストのライブのチケットを買うために、徹夜で並んでくれたりもしました。

私が風邪を引いたときには、レモンをしぼってはちみつを入れ、「ビタミンCをたくさん取って」と心配そうに覗き込んでいた顔が忘れられません。私の誕生日には、私の好きな百合の花を100本もプレゼント。カードには「オレの宝物、真奈美。ずっとずっと一緒にいよう」そう書いてありました。

そうよ、ずっとずっと一緒って言ったくせに。長い夢から目覚め、私は横になったまま涙をボロボロ流していました。するとそのときです。バタンとドアの開く音が聞こえました。そして、床を歩く音も。父か母が心配して様子を見に来たのでしょう。私は泣き顔を見られたくなくて、布団に潜り込みました。すると、ふわっと布団がめくられる気配がしたかと思うと、身体をぎゅうっと抱きしめられました。
(ちがう、お父さんお母さんがこんなことするわけない)

私が暗闇の中目を凝らすと、白と青のチェックのシャツが目に入りました。彼がよく着ていたものです。「のぶくん?」小さな声で尋ねると、私の唇が湿ったもので覆われました。そして髪をやさしく撫でられたのです。

「のぶくん!」思わず大きな声を出して起き上がると、彼の気配は全く消えてしまいました。
(のぶくんが私に会いに来たんだ)
私は新たな涙にくれながら、ずっと彼の名前を呼んでいました。
それから毎晩、寝ていると彼が現れました。いつも私がまどろみ始めた頃やって来て、横に寝て、髪を撫でてくれるのです。
私には恐怖など微塵もありません。毎夜の彼の訪問が待ち遠しくてなりませんでした。

このまま彼に毎晩来てもらいたい。そう願ううち、一年が経っていました。その間、専門学校の卒業式もありましたが、彼の一周忌にみんなが久々に集まりました。彼の思い出話に花が咲いている間、私はひと言も発しませんでした。私にとって彼は過去の人じゃない。今でも毎晩会っているのだから。

ところが帰り道、彼と仲のよかった雄二君が私に「二人で話がしたい」と言ってきたのです。
二人で駅前のカフェに入ると、雄二君は思いがけないことを言い出しました。「伸幸の一周忌が済むまでは言えないと思って黙ってたけど、オレ真奈美ちゃんが好きなんだ。つきあってほしい」

私が呆然として黙っていると、雄二君は「答えは今すぐじゃなくていい。君が伸幸を忘れられないのもわかってる。オレ、いつまでも待つよ」と笑って言いました。 そのまま二人で駅へ行き、ホームで電車を待っているときです。

「わぁー」
突然雄二君が線路に落ちました。電車はすぐそこまで来ています。急いで反対側の線路へ逃げた雄二君。間一髪で事故を逃れました。
「大丈夫?!」
「急に誰かに背中を押されたんだ。でも、オレたちの後ろ、誰も並んでなかったよな?」

そのとき、私の背に戦慄が走りました。私は見たのです。誰も後ろに並んでなかったけれど、雄二君が落ちた瞬間、白と青のチェックのシャツが目の前を横切ったのを。
(のぶくんが雄二君に嫉妬して?)

このままではいけないと、ようやく私が思い始めたのはこのときです。

電話占い花染に電話すると、何も話す前から先生は驚いたように言いました。「貴女、霊と深い関わりを持っているわね。いけない。このままじゃ霊も成仏できないし、貴女も幸せになれないわ」

除霊・浄霊が必要と言われ、私は迷いました。毎晩会いに来てくれる彼と離れたくない。でも、彼がいつまでも成仏できないのはかわいそう。私ももう未来に向けて生きなければならない。迷いは消え、先生に「お願いします」と言って目を閉じた私。除霊の間ずっと彼の笑顔が浮かんできて涙が止まりませんでした。彼も私と離れたくないらしく、除霊にはずい分時間がかかりました。

先生にぐったりした声で「もう大丈夫。彼は霊界へ旅立って行きました」と言われたとき、再び大声で泣いてしまった私でした。 それ以来、ぴたりと夜の訪問はなくなりました。私は迷った結果、雄二君とつきあうことにして、今は仲よく過ごしています。でも、心の奥底ではまだ彼のことを忘れきれていません。

(真奈美さん22才・兵庫県)

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