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心霊現象の実話集

第3回 呪いの代償

三角関係の末、得た幸せに幽霊が忍び込む

呪いの代償

(ごめんね、千香)私はいつしか胸の中でこうつぶやくのが癖になっていました。夫から「行ってきます」のキスを受けた後、夫の好物を作っている時、夫にただいまのキスとハグをされている時、夫と愛し合う時、そして夫の腕枕で眠る前…。幸せを実感する瞬間、必ず背中合わせに罪悪感を抱く私。そのせいで100%幸せに浸れないのは、自業自得としか言いようがありません。

私と夫、誠司は会社の同期入社でした。千香も含めた3人がその年の新入社員だったのです。私たちは配属された部署こそちがいましたが、たった3人の同期として、毎晩のように飲み歩いたものです。会社の愚痴、趣味の話、将来の夢、過去の恋愛話…沈黙になる瞬間がないほどによくしゃべり、よく笑いました。

私が誠司を男性として意識し出したのは夏頃です。3人で海水浴に行き、彼の前で水着姿になるのが恥ずかしくてたまりませんでした。そして旅館で一晩寝ずに語り明かすうち、はっきり彼のことが好きだと自覚したのです。
(好き。誠司が好き。2人だけでデートしたい。でも、そんなこと言ったら、3人の輪が 崩れてしまう)私は必死で自分の想いを抑えました。しかし、それが愚かだったことに気づいたのは、クリスマスが近くなった12月中旬です。

いつものように3人で居酒屋で乾杯した後、私は2人に向かって言いました。「ねえ、クリスマスどうする?パーッと騒ごうよ」
すると誠司と千香が気まずそうに目配せをするではありませんか。胸騒ぎがして、2人を交互に見つめていると、誠司が意を決したように背筋を伸ばして言ったのです。

「綾子、実はオレたちつきあうことにしたんだ。だからクリスマスは2人で過ごしたい。ごめんな」
私の全身を衝撃が貫きました。涙をこらえるのがやっとでした。その横で。千香は誇らしげに微笑んでいます。(千香も誠司を好きだったんだ。そんなことひと言も言わないで。私も千香に言わなかったけど、私は誠司にだって打ち明けなかったのに)そこで、ふと疑問がわき、震える声で尋ねました。

「どちらが先に告白したの」即座に千香が答えました。「私よ。私が誠司を口説き落としたの」
それからは辛い毎日が続きました。いつも会社帰りに3人で会っていたのに、いつしか私は誘われなくなったのです。誠司と千香が並んで歩いて行くのを窓からじっと眺めていたことも数え切れません。

でも、私には意地がありました。自分も誠司が好きだったのに、千香に取られたとは思われたくなかったのです。そこで、以前から好意を寄せてくれていた同じ部署の先輩とつきあいを始めました。それを千香と誠司に話すと、2人ともどことなくほっとしたような顔で祝福してくれました。千香は「4人でダブルデートをしようよ!」などと言っていましたが、私はまっぴらでした。

新しくできた彼氏はとてもやさしく、私を大切にしてくれましたが、私の胸には誠司しかいなかったのです。

それから2年が過ぎ、2人はますます親密さを増していきました。一方、私の方は好きでもない男性から愛されることに嫌気が差し、先輩とは別れてしまったのです。でも、寂しくしていると思われたくなく、今度は友達の紹介で別の男性とつきあいました。でも、依然として心は誠司を追い求めていたのです。

私は千香が憎くてたまりませんでした。私の大好きな人を一人占めして、当然のように隣で笑っている千香が。けれど、必死で押し殺していたその感情をもう抑えられなくなったのは、2人が婚約したと聞いた時です。

いつか2人が別れる日を待っていたのに、誠司は永遠に千香のものになってしまう――。

許さない!認めない!私は心の底から憎みました。しかし、その感情を表に出すことはでききず、代わりに本で調べた魔術を実践したのです。

3人が並んで映っている写真のある部屋で、千香に見立てた人形を燃やしました。呪いの呪文をつぶやきながら。
心底信じていたわけではありません。でも、そのくらいはしないと気が治まらなかったのです。
ところが、奇跡は起こりました。千香の住むマンションが火事になり、逃げ遅れた彼女は亡くなってしまったのです。

私は悲しみに打ちひしがれる誠司をなぐさめ、深い愛で包み込みました。彼の悲しみは深く、傷が癒えるまでに一年はかかりましたが、千香の一周忌の帰り道、私はついに待ち望んでいた言葉を聞くことができたのです。
「この一年、綾子がいなかったらオレはどうなっていたかわからない。ありがとう。これからもずっとそばにいてくれ」

半年後、私たちは結婚。私は会社を辞め、彼の身の周りの世話に専念しました。幸せです。夢のようです。なのに、必ずその幸せに影が差します。(ごめんね、千香) 私には自分が千香を死に追いやったという罪悪感がありました。千香はきっと、私の魔術のせいで死んでしまったにちがいありません。

でも、いつまでも罪悪感を抱えていては真の幸せは来ない。忘れなくては。あれは単なる偶然なんだ。そう考えを切り替えようとしていた時です。
「ただ今」会社から帰って来た誠司に抱きつこうとして、私は息を飲みました。後ろから髪の長い女が抱きついているのです。千香でした。
その姿が見えたのは一瞬のことで、すぐ消えましたが、その晩は夕食がのどを通りませんでした。

夜中もなかなか寝つけず、寝がえりを打った瞬間、私は悲鳴を上げました。私と誠司の間に千香が横たわっていたのです。
「どうしたんだ。びっくりしたよ」寝入っていた誠司は驚いて飛び起きましたが、その時には千香の姿は消えていました。
それからは恐怖の毎日が始まりました。私がお風呂掃除をして戻ってみると、キッチンが荒らされていたり、誠司とペアで買ったパジャマがビリビリに引き裂かれていたりするのです。

(千香が私に復讐しようとしている)

誠司は毎日千香を背負って帰ってきました。夜、誠司が寝息を立てる頃、横を見ると必ず千香が添い寝しています。私は気が狂いそうでした。
誠司には相談できず、私はひとりでなんとかしようと、ネットを検索し、電話占い花染のサイトにたどり着きました。
霊能者の先生は電話がつながった瞬間、「かなり激しい恨みを持った霊がうろついていますね」と言ったのです。

霊能者の先生が除霊のお経を読んでいる間、私は固く目を閉じ、一心に祈りました。(千香、ごめんなさい。許して。私はどうしても誠司を自分のものにしたかった。でも、貴女を死に追いやろうなんて、考えてはいけないことを考えてしまった。私を許して!)

どれくらい時間が経ったでしょう。霊能者の先生の「もう大丈夫ですよ」というやさしい声に目を開けると、千香の顔が間近にありました。その顔は穏やかに微笑んでいます。そして、声にならないつぶやきを私に見せました。唇の動きでわかったのは(せいじをよろしく)
「千香…」思わず泣き出した私の頬をやわらかい何かが撫でたかと思うと、千香の顔は消えていました。

それ以来、千香の姿が見えることも、家の様子がおかしくなることもなくなりました。私は今まで以上に誠司に尽くすと決めました。それだけが、千香にできるたったひとつの贖罪ですから。

(木村綾子さん27才・福島県福島市)

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