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心霊現象の実話集

第12回 田舎の見合いで出会った男

借金の肩代わりの代償に、お見合いすることを強いられて…

お見合い

これは私が実際に体験した出来事です。
あまりに不可解過ぎる体験なので、こんなことを書いても信じてもらえないと思ったのですが、先だって鑑定していただいた花染の霊能者の先生から、ぜひウェブページで紹介したいと請われ、拙い筆を取らせていただきました。

話は今から6年ほど前に遡ります。
当時、私は東京で派遣事務の仕事を続ける傍ら、ネットの副業もして生計を立てていました。コスメ系のアフィリエイトサイトをいくつか運営し、毎月数万円程度の副収入があったのですが、この利幅をもっと広げたいと思い、ネットワークビジネスの手法を取り入れた化粧品販売に手を出しました。これが失敗の素でした。気がつけば貯金は底を尽き、それでもなお追いつかないほどの負債を抱える羽目に陥ってしまったのです。なまじ滑り出しが好調だったために、欲を掻いて大量の買い込みをしたのが仇となりました。おまけに本部の資金繰りも急激に悪化し、売り上げの還元がストップしてしまったのです。この会社は間もなく倒産し、出資したお金は泡と消えました。

結局、実家の両親に泣きついて何とか事を収めることができたのですが、借金の肩代わりをしてもらう代償として父からある条件を出されました。「おまえが大人しく嫁に行くというのなら金を出してやる。再婚でも良いと言ってくれている人がいるんだ」。実は私には離婚歴があります。25歳で結婚をしたのですが、わずか2年足らずで破局。原因は相手の浮気でした。それからは「結婚はもうコリゴリ……」と思うようになり、10年もの間、決まった恋人さえ作らずに独りで生きてきました。ですから今どき流行らないお見合いなどで再婚したら、また嫌な目に遭うのではないかとまず恐れました。ましてや退屈な田舎の主婦になるなど、都会暮らしに慣れた身には耐えられないと思ったのですが、どうしても背に腹は代えられず、渋々承諾しました。

お見合いの相手は、資産家の跡取り息子

当初は形だけのお見合いをして、後で理由を付けて断れば良いと軽く考えていました。しかし父は私の意図を見透かし、仕事を辞めて住んでいる部屋も引き払って、直ちに実家へ戻るように命じてきたのです。生活の基盤を郷里に戻させて、後戻りできないように囲い込んだわけです。他に金策の当てもないので、仕方なくその意に従いました。そんな感じでそれまで疎遠だった両親との生活が始まり、間もなく見合いの席へと連れ出されたというわけです。

相手は不動産業と農業を兼業する大きな家の跡取り息子で、年齢は当時40歳。私と同じく離婚歴があって、子供はいないとのことでした。そこの父親とうちの父との間に以前から仕事上の交流があり、お互いの子供の話になった時に、何なら両人を見合いさせてみようか?ということになったそうです。

当事者の私にしてみればあまりにも安易な成り行きで、「そんなの絶対にうまくいくはずがない」と何度も父に訴えたのですが、にべもなく撥ねつけられました。相手はかなりの資産家で、父はあわよくばそこから自分の会社の事業資金を引き出せるのではないかと考えていたようです。

待ち合わせ場所に現れたのは、得体の知れない中年男だった

当日、地元の中心街のホテルラウンジで会ったその男は、写真で見た時よりもさらに垢抜けせず、恋人はもちろん夫婦になるなど論外の、まるで冴えない風貌でした。髪が薄くて、背が低くて小太り。おまけに無口で陰気な性格で、こちらから会話の水を向けてもただ頷くだけ。それが時折、掠れたような声で「あっ……」「うっ……」と気味悪く呻くのです。ラウンジで過ごした1時間余りの間に、まともな言葉はほんの数語しか返してきませんでした。

最初は極度の上がり症か何かなのかなと思ったのですが、すぐに違うと分かりました。上がり症どころか、立ち振る舞いはとてもぞんざいで不貞不貞しく、コーヒーを運んできたウエイトレスを鼻先であしらったり、こちらの質問が気に食わないと不機嫌にそっぽを向いたりと、とにかく最悪の性格だったのです。

仲人役の初老女性は「ごめんなさいね。でも、本当は気の優しい子だから。お付き合いするうちに段々良さが分かってきますよ」と、意味不明のフォローを口走っていましたが、当の男の態度があまりに酷いので最後にはうつむいたまま口を閉ざしていました。おまけにラウンジでお茶を飲んだ後には上階のレストランで会食をする予定になっていたのですが、何があったのかその仲人役の女性がいきなり男の袖を引いてどこかへ消え、それきりになってしまったのです。

今、思い起こしても、全く異様としか言いようのないひとときでした。当然ですが同席した私の母は立腹し、帰り道のタクシーの車内で「いくら名家のお金持ちだからって、とんでもない扱いだわ」などとまくし立てていました。しかし、私は安堵の気持ちしかありませんでした。こちらから断る手間もいらず、向こうから勝手に破談にしてくれたことが嬉しく、これで父も無理難題を押しつけなくなるだろうと考えていたのです。そうこうするうち、実家に帰着。私が運転手さんに料金を払っていると、先に玄関へ入った母が、留守番をしていた父と言い争う声が聞こえました。

隠されていた事情を訊かされて愕然。果たして自分は誰とお見合いをしたのか?

後から慌てて家に飛び込むと、玄関の上がりかまちで父が仁王立ちして母を睨んでいました。「おまえら、いったい今までどこへ行っていたんだ!」「どこって、由紀子のお見合いに決まっているでしょう!酷い目に遭ったんだから!」「な、何言ってんだ。先方から待ち合わせ場所に誰も来ないって催促があったんだぞ。それに──」。

父が言うには、母と私の携帯に何度も連絡したが、今までずっと不通だったとのことでした。そこで母と2人で携帯を取り出して履歴を見たのですが、父からの着信歴はいずれもゼロでした。「先方さんともちゃんと会ったわよっ。嘘だと思うなら仲人さんに確認してよ!ほら、白川とかいう60代の女の人」。母から怒鳴り返された父は、とたんに怪訝な表情を浮かべました。「仲人?白川?……そんなの知らんぞ。一体、何のことだ」。

父の言葉に私と母は顔を見合わせ、その場の全員が狐に摘まれたようにポカンとなりました。やがて何とか気を取り直した父が、見合い先の父親に連絡をしてありのままの事情を説明したところ、先方は電話口でしばらく黙り込んだ後、「心当たりがあるので後日、息子をそちらへ伺わせたい」と言ってきたのです。

お見合い相手が我が家を訪れたのは、それから1週間後の休日でした。当の男性を目の当たりにした私と母は、しばらくは驚きで言葉が出ませんでした。姿形こそ前週に会った中年男に似ているものの、性格は至って普通で、穏やかな口調で理路整然と会話をする人物でした。さらに当人の口から「初めてお目に掛かります~」と言われ、頭の中がますます混乱しました。「これは一体どういうことなのか」と訊ねた父に対して、男性は顔を曇らせてポツリと呟きました。「たぶん、それは私の双子の弟と実の母だと思います……」。その口から伝えられた話を要約すると、

自分には双子の弟がいて18歳まで同じ高校へ通っていた。しかし、第一志望の国立大学に合格した自分とは対照的に弟は大学受験に失敗。その後、二浪したが次第に心を病んで、ある日、突然、駅のホームから電車に飛び込んでしまった。さらにその弟を溺愛していた母親も、後を追って首吊り自殺したのだと……。

「申し上げて良いのかどうか迷いましたが……母の旧姓も白川といいます」。言いながら彼が差し出してきた写真には、四十代半ばくらいの和服の女性が写っていました。その顔に年齢を付け足して見直してみると、間違いなくあの時の仲人の女性でした。「結婚していた時分にも、今回と似たような出来事が何度もあったんです。前の妻が1人で家に居ると、事務所で仕事をしているはずの私が何故か居間や寝室にいて、彼女を見るなり乱暴を働いたとか……。もちろん、それは私本人ではないわけですが、最後まで信じてもらえず離婚となりました」。

呆気に取られる私たち一家に向かって深々と一礼すると、彼は溜息を吐いて暇乞いをしました。その去り際に呟いた、「弟と母は、私だけが幸せになることがどうしても許せないようです。恐ろしくはないのですが、とても辛いですね……」という一言が頭から離れません。

さらに昨年、当の男性が急病で亡くなったという話を風の便りに聞きました。それで当時の困惑と恐怖が甦り、花染の霊能者にご相談したというわけです。そして今も定期的に、電話越しにお祓いを続けてもらっています。

実は件の出来事以来、月に数回くらいの頻度で、あの見合い相手の男が夢の中に現れるようになったのです。男は真っ黒い空間を背にして立ち、私のことをじっと見つめてきます。ただそれだけの夢なのですが、目覚めた時には必ず全身が冷や汗まみれになっています。もしかしたら私は、あの男とその母親に気に入られてしまったのかもしれません。

(由紀子さん 41才・長野県)

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