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心霊現象の実話集

第15回 呪いの甲冑

祖父が自慢する甲冑、でも祖母は忌々しい物を見るように…

呪いの甲冑

もう10年以上前に亡くなった祖父は、田舎の大地主といったところで、かなりのお金持ちでした。趣味は骨董品収集。私は夏休みや冬休みに祖父の家に行くのをとても楽しみにしていましたが、家もとても広い屋敷で、いたるところに古めかしいものが置かれており、「あまり奥の方には行ってはいけない」「離れの倉には絶対に入ってはいけない」といった決まり事もありました。私と兄はよくその言い付けを破って叱られたものです。

私が10代半ばの頃。祖父の家に行くと、祖父はやたら上機嫌で私達にあるものを見せてきました。それは古い甲冑でした。なんでも知人のつてで手に入れたもので、戦国時代の名のある武将のものだとか。私と兄に「これは本当にすごいものだ」と自慢する祖父でしたが、そんな様子と裏腹に、祖母はその甲冑を「見るのも嫌だ」といった素振りでいました。その様子が気になって、あとで祖母に「お婆ちゃん、あの甲冑嫌いなの?」と尋ねてみました。すると祖母は「あの甲冑にはお化けが取り憑いているから、近づかないようにしなさい」と私に言ってきたんです。

不思議な力があった祖母

祖母は昔から不思議な人でした。私達が遊びに来ると、「この前テストで100点を取ったのね、すごいじゃない」と話してもいないことを言い当てたり、兄が外で虫やカエルをいじめて帰ってくるとずっと家にいたはずなのに「殺生はやめなさい」と兄のしてきたことを全部見てきたかのように叱ったりする人でした。私達兄妹の間では「お婆ちゃんには絶対に隠し事はできない」というのが共通認識でした。

そんな祖母が忌々しい物を見るかのように見ていた甲冑。これは本当に何かがあるのかもしれない。私はそう思いました。なんでも、祖父がその甲冑を家に運んできた際にも「それはよくないものだから返してきた方がいいですよ」と祖母は言ったらしいのですが、祖父はものすごい剣幕で「口出しするな! 女に何が分かる!」と祖母を叱りつたそうです。田舎の昔ながらの家ではよくあることですが、亭主の言うことに妻は逆らえません。だから祖母もそれ以上は何も言えなくなってしまったそうです。

さっきの部屋を覗くと、祖父と兄はまだ甲冑を見てふたりで盛りあがっていました。男はああいうのが好きなんだな。私はお婆ちゃんの言いつけを守るようにしよう。そう思い、私はその甲冑に近づかないようにしました。

兄の異変

異変はその夜に起こりました。皆が床について、家じゅうがシンと静まりかえった頃。私はふいに目を覚ましてしまいました。すると、真っ暗な家のどこからか、カチャ、カチャ、という音が聴こえてくるのです。カチャ、カチャ、カチャ、カチャ……。隣には母が布団を敷いて寝ていましたが、私は怖くなって母を起こすことにしました。最初は寝ぼけ眼だった母も、異様な音を聞くや否や、「とりあえず電気をつけましょう」と言い、電灯の紐を引っ張って電気をつけてくれました。部屋は私達家族が泊まりにきた時にいつも布団を敷いて寝ている和室で、父、兄、母、私の並びで布団を敷いて寝ていたのですが、電気をつけてみて、兄がいないことに気づきました。私達は電気をつけても起きない父を何とか起こし、兄がいないことと、カチャカチャという異様な音を聞かせました。父は「俺が行って見てくる」と言って、障子戸を開け、音のする方に向かっていきました。

「おい! 何をやっているんだ!」父の大きな声が聴こえてきて、私と母は軽い悲鳴を上げました。そして父の声がした方へおそるおそる行ってみたところ、例のあの甲冑のある部屋に辿り着きました。中には、甲冑を着て放心状態の兄、その兄の肩を掴んでガクガクと揺さぶる父、という異様な光景が広がっていました。やがて祖父母も起きてきて、その光景を見て大変びっくりしていた様子でした。やがて兄が意識を取り戻したのですが、兄は自分がどうして甲冑を着ているのか、なぜこの部屋にいるのか、全く記憶がないようでした。

結局、その甲冑は神社に預けることに

翌朝、兄を近所の神社に連れていきました。普段、初詣とかでよく見かける神主さんは非常に温厚そうな感じだったのに、兄を一目見た途端に険しい表情を浮かべたのがとても怖かったです。「まだ大丈夫。すぐにお祓いをしましょう」と言われ、兄のみが奥へと案内されました。そしてしばらく経つと、兄が戻ってきました。兄は頭からお酒を吹き掛けられたらしく、お酒の匂いがしました。そして次に祖父が呼び出されました。祖父は例の甲冑の件について神主さんからおしかりを受けたみたいで、戻ってくるとすぐに一度家に帰り、甲冑一式を運び出し、神社に預けることとなりました。私は男達が甲冑を運び出すのをお婆ちゃんのそばで見守っていたのですが、その最中、お婆ちゃんがふいに呟いたんです、「あの甲冑を着ていたお侍さんは戦で亡くなっているの」って……。

その甲冑を神社に預けてから、おかしなことは起きていません。兄と私もそれ以降何度か祖父の家に泊まりましたが、特に変な現象は一切起きませんでした。祖父は私が19の頃に老衰で亡くなり、祖母もそれから数年後に亡くなりました。あのお屋敷は親族の方が継いだそうです。私が体験した唯一の心霊体験でした。

(綾香さん 30才・埼玉県)

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