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心霊現象の実話集

第18回 「入ってはいけない日」がある山

変わり者の元彼と、鄙びた温泉街に行った時の話

山

以前付き合っていた彼と旅行した時の話です。彼はちょっと変わり者で、私が「温泉に行きたい」と言い出したら「じゃあ誰も行かないような秘湯に行ってみよう」と言い始め、インターネットを使ってとても辺鄙な場所にある温泉街を見つけてきたんです。私は有名な観光地で一泊くらい出来ればそれで良かったんですが、彼がせっかく探してきたんだからと、その辺鄙な温泉街に行ってみることにしました。当日朝に彼の車で出発して、丸一日かかりました。着いた先は本当に“ひなびた”という表現がピッタリの人気のない街で、ところどころに閉鎖された旅館があったり、廃墟が見えたりして、ちょっと不気味な感じがしました。でも予約を取った宿は、少々年季が入っているものの、わりと綺麗な感じで、一泊くらいなら全く問題なさそうな雰囲気でした。

シーズンオフだったこともあり、私達の他に宿泊客はまばらで、大浴場もほぼ貸し切り状態。混浴ではないので彼とは別々に入りましたが、広々とした湯船に一人きりというのは非常に心地が良く、「来てよかったな」と心から思えました。夕飯も裏の山で取れた山菜や川魚など、山の幸が満載で、とても美味しく、彼と一緒に「ここは本当に穴場だね」「だろ? 色々調べたんだよ」なんて話しながら舌鼓を打ちました。

一年で数日、「入ってはいけない日」がある山

夕飯の後、彼が「もう一度風呂に入ってくる」と言って部屋を出ていき、その少し後に仲居さんが夕飯を片付けに来てくれました。本当は私も行っている間にやっておいてくれるつもりだったんだろうな……と、ちょっと居心地の悪さを感じつつ、私は窓際の椅子に腰かけてスマートフォンをいじっていました。そしたら、仲居さんが「ここへはご観光ですか?」と話しかけてきました。「ええ、彼と一緒に」そう言うと、あらあらいいですねえ、なんて気さくに応えてくれました。「夕飯、とっても美味しかったです。あの山菜や川魚はこの辺りの川で取れるんですか?」と質問してみたら、「ええ、ここから奥へ行ったところに、○○山という山がありまして、そこで地元の方が取ってきたものをお出ししているんですよ」と教えてくれました。そこで私は「へえ、いいですね。○○山、明日行ってみようかな」と言ったのですが、その言葉を聞いた仲居さんは急に口ごもって「○○山へは行かないほうがいいですよ。今は……」なんて言い出したんです。「熊とか出るんですか?」そう言うと、「いえ、熊ではないんですけど……」とさらに口ごもり、それから「○○山には神様がいるって言われていましてね。一年で数日、入ってはいけない日というのがあるんです。その日に山に入ると神隠しに遭うらしくて。地元の神社の人以外、誰も決して山に近付かない決まりなんです」と、理由を教えてくれました。

そんな話をしている間に夕飯の片付けと布団の用意が整いました。仲居さんは「すいませんね、変な話をしてしまって。良いところですのでごゆっくりお寛ぎになって下さいね」と言って部屋を出て行きました。

その数分後、湯上りのホカホカした顔で彼が帰ってきました。私は上機嫌の彼に仲居さんから聞いた話を伝えました。そうしたら、彼は俄然興味を惹かれてしまったみたいで、「明日、帰りがけに寄ってみようぜ」と言い出したんです。「良くないよ。あの仲居さんも、私達が面白半分に行かないように、って話してくれたんだと思う。やめようよ」と止めました。でも「そんな話を聞いて行かずにいられるかよ」と逆に火に油を注ぐ結果になり、全く話を聞いてもらえませんでした。

異様な気配

翌日、チェックアウトを済ませた私達は、旅館を出て車に乗り、そのまま帰る方向に発進しました。考え直してくれたのかな? と一瞬思いましたが、彼は途中まで行ってからUターンして「行くぞ!」と訳の分からない掛け声を上げ、その○○山のほうへ向かい始めたんです。「本当にやめようよ」と言ってもまったく聞いてもらえませんでした。そのうち車は深い山道を抜け、○○山へ続く登山道のふもとにある駐車場に辿りつきました。私達はとりあえずエンジンを止め、車を降りました。その時からもうイヤな予感はしていました。当時は春で、森には鳥の鳴き声や、風で木の葉がサワサワと揺れる音がするはずだったんですけど、その登山道のふもとの駐車場はびっくりするほど静かで、なんの気配もしないんです。あと、まだ午前中なのに辺りがやたら薄暗いんです。「なんかヤバそうだな」彼もさすがに異様な雰囲気を感じ取ったようで、少し怯えているようでした。

すると、向こうの藪のほうからガサガサという葉が擦れる音がし始めたんです。見ると、向こうの藪の奥のあたりが激しく揺れています。まるでその奥に何かが居るような感じで。最初は小さな音だったんですが、次第に大きくなっていき、辺り全体がガサガサと言うようになりました。そして周囲全体から視線を感じるのです。こう、ねっとりとまとわりつくような……。「だから来たくないって言ったのに! もう帰ろう! 早く車出して!」私は悲鳴に近い声を上げて彼にそう言いました。彼もさすがにまずいと思ったのか、無言で車に乗り、すぐにエンジンをかけ、発進させました。

猛スピードで山道を降りていく間も、ガサガサという音はついてきました。明らかに何かが後ろから追いかけてきている気配がしましたが、怖くて後ろを振り返れませんでした。やがて車が峠を越え、先日私達が泊まった旅館が近くなると、その気配はついてこなくなりました。彼もさすがに驚いたようで、旅館を通り過ぎたあたりでホッと溜息をついていました。「もうまっすぐ帰ろう」そう言い、私達はそのまま帰途につきました。帰りの旅はふたりとも無言でした。

しかし、そこで終わりではありませんでした。なんとか無事に帰ってこられたは良いものの、その夜からふたりとも高熱を出して1週間も寝込んでしまったんです。寝込んでいる間、ひどい悪夢にうなされました。自分が山の神にささげられる夢です。藪の向こうから伸びてきた毛むくじゃらの手に掴まれ、山に引きずり込まれ、そのまま大きな獣に食いちぎられるのです。彼に電話してみると、彼も同じ夢を見たらしく、熱が引いたあと、ふたりで近くの神社に行ってお祓いを受けることにしました。

しかし、神主さんは私たちを一目見るとすぐに目をしかめ、「それはもうどうにもなりませんね」と一言。そして「あなたがたは神様に目をつけられています。ふたりは贄(にえ)として捧げられたと見なされているようです。低級霊であれば祓えますが、神様に目をつけられた場合はどうにもなりません」と説明してくれました。ではどうなってしまうんですか、と質問すると「あなたがたはどこかで神様に目をつけられることをしたはず。その地域に二度と近付かないようにするしかありません。不幸中の幸いと言いますか、あなたがたが目をつけられたものは御霊として土地に祭られている神様ですので、自分の場所を離れて遠くへはいけません。近付かないようにすれば問題ないでしょう」と教えてくれました。しかし「今後、霊的なものに目をつけられることが多くります。お守りや数珠を肌身離さず持っていたほうが身のためです」と忠告を受けました。

それ以降、霊障に遭うように…

彼とはその一件があって気まずくなってしまい、そのままお別れしました。また、その件以降、私は明らかに人ではないものを見たり感じたりするようになりました。駅のホームや住宅街、オフィス、自室など、どこでも頻繁に霊を見るようになったのです。見るだけじゃなく憑かれることも日常茶飯事で、霊障にもたびたび悩まされるようになり、数珠やお守り、清めの塩など手放せなくなってしまいました。当然、その温泉街にはあれから一度も行っていません。山に入るのすら怖くなってしまいました。きっと彼も同じ目に遭っていると思います。あの時どうして彼の言いなりになってしまったのか。もっと強く拒んでいたら、強く止めていたらと思うと、後悔の念しかありません。

(翠さん 26才・東京都)

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