第41回 幼い頃霊感を持っていた娘
オーラが見える娘が旦那の浮気未遂を言い当てました

娘が幼いころ、霊感を持っていました。よく私には見えない友達と遊んだり、何もないところをやたらと怖がったりしていました。お医者さんに相談したところ「イマジナリーフレンド」というものらしいと説明を受けましたが、実際に娘が“見えない友達”と遊んでいる時に娘のものではない足音がしたり、娘が怖がる場所で過去に事故が起きていることが判明したり、理屈では解明できないことが次々に起こりました。
また、娘は人のオーラが見えるようでした。青っぽい人やオレンジっぽい人、緑っぽい人などがいるようで、その色も淡い、濃い、くすんでいる、といった差が人それぞれあるみたいでした。娘は見たものをそのまま口にする子だったので、私と一緒に出掛けた時に他の人を見て「あお」「きいろ」と言っていました。
そんな娘の霊感で、旦那の浮気未遂が発覚したことがあります。ある晩、旦那が家に帰ってくると、娘が急に不機嫌になりました。「いつもと色が違う!パパの色じゃない色が混じってる!」と騒ぎ出したのです。そして、娘の反応で旦那がやたらと慌て出しました。その態度にピンときた私は旦那を追及。すると仕事の後で後輩の女性社員とふたりでご飯を食べたと白状したのです。旦那は「何もしていない、食事しただけ」と言いましたが、下心がありそうだったのでさらに追及すると「若い女性に好意を持たれているようでうれしくなって調子に乗ってしまった」と言って、謝罪してくれました。もう二度としないと誓うので、その件は許すことにしました。娘の霊感がなかったらそのまま浮気していたと思います。
そんな娘の霊感ですが、小学校高学年になる頃にはなくなってしまったようです。いまは中学生ですが、見えない友達のこともあまり覚えていないみたいで、オーラに関してはまったく見えないようです。今ではクラスの友達とカラオケに行ったり、夜中までスマホをいじったり、イケメンタレントの話をしたりするごく普通の女子中学生になっています。
(菜々さん 40才・千葉県)