心霊現象の実話集
第58回 背後に立つ謎の気配
前に勤めていた職場で霊のような気配を感じていました

前に勤めていた会社で心霊体験のようなものをしたことがあります。その会社は残業が多く、夜遅くまで残っていることも少なくありませんでした。最初に違和感に気づいたのは入社して数ヵ月目のことです。時刻は夜21時過ぎだったと思います。直属の上司と先輩数名と一緒に残業していたところ、誰もいないはずの背後に気配を感じました。
モニター越しに人影も見えたので、振り返ってみたところ、誰もいませんでした。私の様子に気づいた先輩のひとりが「気にしなくていいよ。何もしてこないから」と話しかけてくれました。「ここ何かいるんですか!?」と質問すると、「何かいるみたいだけど、何もしてこない」とのこと。誰も正体がわからないみたいで、あまりはっきりとは教えてくれませんでした。
それからも残業中に気配を感じたことが数回ありました。また一度、人影のようなものを実際に見たこともあります。ドアからスーッと外に出ていく影を見たのですが、外には誰もいませんでした。その会社には半年ほど勤めた後、一身上の都合により退社したのですが、あの気配の正体がなんだったのかは、結局今でもわかりません。
(嘉子さん 51才・東京都)